何かを撮影するには、少しだけ道具が必要です。
それは、撮影対象を綺麗に撮影するための道具です。
ネットでも沢山の「撮影用道具」が売っています。
「これがあれば、誰でも簡単に綺麗に撮れる!」
みたいなの道具。
撮影用ボックスとか、照明とか、レフ板とか、背景とか。
撮影対象が大きい物なら、そういった道具の購入も必要になるでしょう。
でも、撮影対象がジュエリーのようにとても小さい物の場合は、家のにあるものでも十分に対応可能です。
必要なものは、
- 卓上照明 = 照明
- 白い箱 = 撮影ボックス&レフ板替わり
- 鏡 = レフ板替わり
の3つ。
それぞれの道具について、私の使っているものを解説していきます。
- <ジュエリー撮影用道具>照明器具は卓上照明で
- <ジュエリー撮影用道具>撮影用ボックスは白い箱
- <ジュエリー撮影用道具>鏡は2つあると便利
- <ジュエリー撮影用道具>セッティング
- ジュエリー撮影には3つの道具があれば十分撮影できる
<ジュエリー撮影用道具>照明器具は卓上照明で
この卓上照明が、私が普段使う撮影用の照明器具です。
古いです。
年代を感じるNational製の卓上照明!
古くても、LED照明でなくても、良いんです。
明るく光るならそれが照明です。
家に卓上照明がない!
そんな場合は、日光を利用することも可能です。
朝の撮影、昼の撮影、夕方の撮影。
晴れの日の撮影、曇りの日の撮影。
自然の照明による撮影は、その瞬間にしか取れない奇跡の一枚が撮影できることもあります。
例えば、この写真は昼間の太陽光のみでの撮影です。
ね、いけるでしょ?
<ジュエリー撮影用道具>撮影用ボックスは白い箱
背景を何にするかはさておき、私は基本的に撮影では写真のような白い箱を使用しています。
箱に必要なことは、以下の3点。
- 白い箱であること
- 一辺が20~30cmはあること
- 3面が白いこと
これが揃っていると、大体OK。
白い箱であること
箱の色は白。
巷で売っている撮影ボックスも、内部は大抵白ですよね。
なので、私も白い箱を使います。
写真の箱は撮影がしやすいように一部手を加えていますが、元はただの白い段ボール箱。
ネットショッピングで化粧品を買った時の箱です。
たまたま白い箱で届いたので、以降この箱を愛用しています。
それ以前は、普通の茶色い段ボール箱でした。
段ボール箱の内側にA4のコピー用紙を張り付けて、白い箱に加工していました。
つまり、内側が白い箱なら何でもいいんです。
一辺が20~30cmはあること
箱は、そんなに大きくなくても良いです。
先程の箱の大きさは、以下の通り。
小さすぎると白背景以外の部分が写真に写るので、この箱程度の大きさは必要です。
逆に大きすぎると、保管するのが邪魔。
なので、大体一辺が20cm~30cmくらいの箱が一番いいですね。
3面が白いこと
「下1面」と「側面2面」の合計3面を白で囲う箱が良いです。
販売されている撮影用ボックスは、撮影する面(カメラのある面)以外の5面を白で覆っていることが多いです。
でも、実際撮影するならそこまで囲わなくても良いし、そんなに囲うと撮影しにくいです。
実際の撮影時の配置が、これです。
箱の向きはその時によって変わりますが、基本の位置はこれ。
あまり囲い過ぎると撮影対象物を動かしにくいし、撮影途中で背景変えるのも大変。
これくらいオープンな方が、作業しやすいです。
でも、実はあまり囲わない最大の理由は、別にあります。
それは「真珠」の撮影で問題があるから。
真珠を美しく撮影するには、「真珠に何を映り込ませるか」がキーワード。
特に、あこや真珠のような白系の真珠の場合、周囲を真っ白で覆うと真珠に白が映り込んで全然綺麗に見えない。
ある程度色のある反射物を用意してあげないと、最高級の真珠もイミテーションにしか見えなくなるんです。
正直、ジュエリー撮影で一番悩むのが、真珠の撮影なんですよね。
<ジュエリー撮影用道具>鏡は2つあると便利
鏡は、影を飛ばしたりジュエリーを煌めかせたりするのに使用します。
出来れば卓上鏡と手鏡の二つある方が、便利です。
また、鏡そのものを背景として使用することもあります。
ダイヤモンドや色石(ダイヤモンド以外の宝石)をルース(1石の石として)撮影する時は、鏡を背景にします。
ジュエリーも、鏡の上で撮影すると不思議な印象の写真になります。
<ジュエリー撮影用道具>セッティング
では早速、道具をセッティングしていきましょう。
先程の写真の通りですね。
★の位置に、撮影したいものを置き、右に照明、照明の反対側に鏡。
これが、私の基本スタイル。
この状態で撮影したのが、こちらの写真です。
画像加工無し
これを、無料の画像加工ソフトでちょっと加工すると、こうなります。
何故パインアメを撮影したかはさておき、綺麗に撮影できてませんか?
何故パインアメを撮影したかはさておき。
ジュエリー撮影には3つの道具があれば十分撮影できる
お金をかけずに撮影する。
その為に準備するのは、次の3つの道具だけです。
- 卓上照明、なければ太陽光
- 白い箱。条件は、<1・白いこと><2・一辺は20~30cm><3・白い面は3面あること>
- 鏡。複数あるとなおよい
これだけの道具があれば、大体撮影が出来ます。