唐突に、新しいことがはじまりました。
ジュエリー資格の紹介(ほぼ実体験)です。
ジュエリーに関する資格は、いろいろあります。
現時点で私が所有しているのは、とりあえずはGIAのGG。
(GIA・GGについては、そのうちきちんと書きます)
他には、おそらく何も持ってない……はずです。
そこで、これからジュエリーに関する資格について、私が実際に勉強&受験をしながらまとめていこうと思います。
第一回は、「一般社団法人 日本真珠振興会」が行っている検定テスト、「真珠検定」についてです。
これから真珠検定を受けたい人も、真珠検定を知らない人も、是非知ってもらいたい検定内容です。
- 2022年5月29日 真珠検定JA(ジュニアアドバイザー)を取得しました
- 真珠検定とは
- 真珠検定の受け方
- 真珠検定で重要なのは試験に合格することではない
- 真珠検定にはもう一つ重要な目的が隠れている
- 【基本データ】
2022年5月29日 真珠検定JA(ジュニアアドバイザー)を取得しました
まずは、報告です。
5月29日に、真珠検定の一番初級であるJA(ジュニアアドバイザー)の試験を受け、合格しました。
私にとっては、2つ目となるジュエリー資格。
もう十何年かぶりのテストは、ネット受験だったので、さほど緊張することなく受けることが出来ました。
しかも何が凄いって、この資格を受けようと思ったのが、受験した前の週の金曜日。
翌日、土曜日に申し込んで。
日曜朝から検定のweb講座(2時間弱くらい?)を見て。
日曜昼頃に受験→合格。
私史上、最短の受験勉強でした。
まず断っておきますが、真珠検定JAがものすごく簡単だったわけではありません。
そもそも私は、真珠を扱う仕事に10年以上従事しています。
その上、我が家は3代前から真珠関係の仕事に就き、私で4代目となる真珠一家です。
ついでに、GIA・GGを取得した時に、一応一通り真珠についても学びました。
業務として知っていること。
小さい時から延々聞かされていたこと。
勉強して学んだこと。
それらの知識があらかじめ備わっていたこともあり、ほとんどの出題範囲の内容は「知っていること」でした。
それでも、知らないこともあったので、知識の補完としてとても勉強になった週末でした。
真珠検定とは
ではまず、真珠検定について紹介していきます。
真珠検定は、一般社団法人日本真珠振興会(以降、「振興会」)が行う、真珠に関する検定試験です。
始まったのは2014年と、とても新しい資格ですね。
振興会は1949年に設立された、真珠業界では誰もが知る大きな組織です。
生産の現場から、メーカー、輸出・小売りのお店まで、ありとあらゆる業界団体、企業が参加しています。
そんな振興会が教育の場を設けた目的は、今回の試験の出題範囲にもありました。
これまで、真珠を作ることばかりに目を向け、真珠の価値や魅力を一般に伝えて来ず、今日の市場混乱を招いた。
この現状を正すべく、正しい知識の普及と啓蒙のため、真珠教育の場を設けた。
講座内で私が学んだのは、このような内容でした。
実はこの内容、真珠検定にとって何よりも重要なポイントなんだと、私は考えています。
この文章の内容こそが、真珠検定の全てです。
試験に合格することより、試験勉強することより、何よりも広く世の中に伝えたいのが、「混乱する市場を正すための、正しい知識の普及・啓蒙活動」。
受験を考えている人は、この部分をよく覚えておくと良いですよ。
あ、一応断っておきますが、私は振興会の人間ではありません。
今回試験を受けて、振興会が言いたいことが何なのか、私なりに考えたことです。
なので、あくまでも私の意見、として聞いてくださいね。
真珠検定の受け方
本題の前に、受験を希望する方のために真珠検定の受け方を解説します。
受ける方法はとっても簡単。
まずは、ネットで「真珠検定」と検索します。
すると、「はじめての真珠講座/真珠検定公式サイト」というページが出てきます。
公式ページでは、「真珠関係者向け」→「真珠アドバイザー資格」をクリック。
このページに、真珠検定の詳しい説明があります。
はじめはJAからなので、「JA検定申し込み」をクリックします。
すると、ログインページが出てきます。
「初めて利用する方」からアカウント登録を行いログインをすると、検定を購入することができますので、JA検定を購入しレッツ講座視聴!
講座を最後まで見ると、最後に試験を受けることができます。
試験は、選択式50問。
制限時間は1時間。
合格最低ラインは、100点満点中100点!
不合格でも問題ありません、試験は合格するまで何度でも受験可能ですよ!
グッドラック!
真珠検定で重要なのは試験に合格することではない
では、本題です。
この検定を受けて私が感じたのは、これは決して「合格」を目指すための資格ではないな、と言うことです。
だって、ウェブ上で出来るテストですよ。
試験時間中に何を見ても良いんです。なんなら、ネット検索だってできる。
カンニングという定義がそもそも存在しませんよね。
しかも、合格するまで何度でも再チャレンジできる。
選択式テストで、検索し放題で、再チャレンジあり。
こう書くと誤解を生むかもしれませんが、真珠検定は誰でも「合格」は出来るんです。
だから、真珠検定では「合格」はさほど重要なことではないのだと、感じました。
ではこの検定では何が重要なのか?
それは、真珠を学ぼうとする姿勢。
あなたがどれだけ真珠を知りたいか、その前向きな学ぶ姿勢が試されている。
正直、合格だけ目指すならペンとノートは不要。合格するまで選択肢を順に選べばいい。
けれど、本当に真珠を知りたいなら、講座の内容は逐一メモするべきです。
講座はリアルタイムじゃないので、話すスピードが速くても一時停止も出来るし巻き戻しも出来る。
何なら、動画再生スピードの調整だって出来ます。
そうやって、一生懸命真珠を学ぶことで、これまで見えてこなかった(見えづらかった)真珠の一面を理解する。
これが、真珠検定の目的ではないでしょうか。
知ってましたか?
現在世界中で行われている真珠養殖の手法を作った人の名前。
御木本幸吉翁ではない、ということはこの業界にいるなら常識ですよ。
真珠検定にはもう一つ重要な目的が隠れている
真珠検定の重要なところは、実はもう一つあります。
それは、昨今の「ハナダマ」鑑定書に関することです。
私は、花珠鑑定書に疑問を持っている人間です。
本来の意味の「花珠」とは大きく逸脱し、独り歩きした「ハナダマ」という謎の用語。
私は販売の現場で、ハナダマの説明はしても、販売のために利用はしません。
そんな私が、急に真珠検定を受けようと思った理由は、このハナダマに関することで、振興会の姿勢に共感したから。
ええ。
つまりそういうことです。
振興会は業界でも大きな組織。
そこがこのように意見を語っているなら、私も出来る限りその道についていきたいと思い、受験しました。
もしも、この記事を読んで下さる真珠沼ハマさん、業界関係者さんの中で、「ハナダマ」に疑問を感じている方がいれば。
是非一度、振興会の真珠検定JAを受けてみて下さい。
その講座を聞いてみて下さい。
一応、私は次のランクであるSA(シニアアドバイザー)も目指そうと考えています。
【基本データ】
真珠検定 JA(ジュニアアドバイザー)
試験費用:5,500円資格登録料:1,100円/年間(2022年6月から、初年度より必要になりました)
試験場所:WEB試験(講習もWEB上で実施)
出題範囲:事前に見る動画講習の内容より出題難易度:簡単(だけど、勉強は必須)
試験形式:全50問 選択式試験時間:1時間(途中終了可能)合格ライン:100点満点中100点
次ランク:真珠検SA(シニアアドバイザー)