宝飾業界にいる方なら読んだことがある業界紙「JAPAN PRECIOUS No.98(summer 2020)」の今季号。
ここに載っている真珠写真は、本当に勉強になります。
特に、国内ハイブランドの真珠写真は本当にうっとりしてしまう程。
何よりも見ていただきたい写真は、やっぱりMIKIMOTO!
真珠の映り込みが、理想的です。
しかも、MIKIMOTOの写真の何が凄いって、商品金額によって真珠写真の「写り方」が違うこと。
例えば、2100万円のネックレスや72万円のペンダントのアコヤ真珠は映り込んでいる部分がくっきりとしている。
けれど、M collectionという比較的安価(と言っても、MIKIMOTO価格ですよ)なシリーズの22万円のペンダントのアコヤ真珠は、映り込みがぼんやりしているんです。
これは、商品やコレクションによって、使われている真珠の品質が異なることを意味します。
本来現物を見ないと分かりにくい真珠品質の差を写真で表現できるのは、やはり真珠撮影のプロだからでしょうね。
良い真珠は良く、そこそこの真珠はそこそこに。
この当たり前の差を表現するのは、難しいことです。
ネットで宝飾品の写真を見ていると、たまに思いっきり光を飛ばして色を変えて、真珠とはかけ離れた光り方をした真珠写真を見ます。
ぱっと見、キラキラ光っていて綺麗に見える。
でも、どう考えても不自然な真珠。
そういう写真では、真珠本来の上品な輝きはなくなっています。
趣味で撮影する真珠写真なら良いかもしれませんが、真珠販売サイトで真珠の良し悪しを消した写真を載せるのは、ちょっと。
ねぇ。
真珠写真を撮る機会がある、全ての業界の人に見てもらいたい今季のJAPAN PRECIOUS。
特集の「アフターコロナの新しい宝飾業界」も勉強になりますが、是非「真珠NAVI」にも注目してください。