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【ジュエリー本No.10】「鉱物と宝石の魅力」で写真の幅を広げる

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今回紹介する本は、サイエンス・アイ新書の「鉱物と宝石の魅力」

 

サイエンス・アイ新書とは、様々な科学的な内容を紹介しているシリーズです。

同じようなシリーズだと、講談社のブルーバックス新書が有名ですよね。

 

つまり、「鉱物と宝石の魅力」の内容は、完全に理系の解説書

身に着けるジュエリーを紹介する本ではなく、宝石を科学的な視点から紹介する本です。

 

 

 

「鉱物と宝石の魅力」で鑑定士としての理系な知識を思い出す

 

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「鉱物と宝石の魅力」は、ジュエリー本というよりも、鉱物本と言った方が正しいかもしれません。

内容は完全に、鉱物学の話。

 

鉱物とは何か、という基礎の基礎から、化学組成や結晶構造の話。

更には各鉱物の基本情報と、それに付随する知識。

 

鉱物マニアの方や、宝石そのものに興味がある方には面白い内容です。

でも、身に着けるジュエリーが好きな方にとっては、無縁の世界。

この本には、リングの一つも出てきません。

 

そんな本を、何故読むか?

それは、さび付きやすい私の宝石学の知識を、呼び起こすためです。

 

脳内の知識の引き出しは、度々取っ手がなくなります

私、一応理系の資格である「GIA・GG」を持っています。

要は、宝石学修了者=宝石を化学的な観点から勉強した人なんです。

 

でも私はそもそも、学生時代は文系一色の人間でした。

文学部の学士号は持っていますが、高校数学も全く理解できない。

そんな私が、社会人になってから理系の資格「GIA・GG」を取得

当時は頑張って勉強したんです。

 

でもやっぱり、資格取得から時間が経つと、忘れる忘れる。

覚えていたはずの知識の引き出しも、いつの間にやら取っ手がなくなってる!

 

ちゃんと持っているはずの知識なのに、やっぱり細かいところは忘れている始末です。

 

これを補完するためには、理系の書物が丁度いい。

専門書よりはわかりやすく、入門書よりは詳しい。

「鉱物と宝石の魅力」は、脳の引き出しの取っ手として役立つ本です。

 

鉱物学を学ぶことで撮影できる写真もある

「鉱物と宝石の魅力」が私にとって役立つ本、という点は置いておくとして。

 

このブログは、ジュエリーを美しく撮影するためのブログ。

なら、何のためにこんな理系書を紹介したのか?

それは当然、この理系の知識が写真につながるからです。

 

実は、ジュエリー写真を撮影する際、鉱物の知識はとても役立ちます。

 

ダイヤモンドを輝かせるために、知っておくべき光の反射の知識

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こういうの↑

 

一部の宝石に見られる二色性(観察方向によって、見える色が異なる)の、より有効な写真での活用方法。

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こういうの↑

 

もちろん理系の知識は、全く無くても撮影できます。

でも、知っていて撮る方が、より効果的に美しい画像を撮影することができます。

特に宝石の撮影をするなら、鉱物の知識は覚えていおいて損はない。

 

でもね、学校に通ってまで知識を得るのは、時間もお金もかかりすぎる。

だからこそ、こういう理系の本から知識を得るのがおすすめなんです。

 

「鉱物と宝石の魅力」で紹介されている内容は、鑑定士としての初歩の知識

入門書よりは難しいけれど、専門書よりはかみ砕いて説明されています。

 

もしあなたが、もっと幅広いジュエリーの写真を撮影したいと思うのであれば、「鉱物と宝石の魅力」を手に取ってください。

鉱物学を覗くことで、あなたの写真の幅が広がりますよ。

 

 

「鉱物と宝石の魅力」

著者:松原聰・宮脇律郎

出版社:SBクリエイティブ