ダイヤモンド、好きですか?
私は大好きです。
沢山のダイヤモンドが欲しいとか、ジュエリーをいっぱい着けたいという意味じゃないです。
純粋に、ダイヤモンドという物質が好きなんです。
元々私はダイヤモンドを専門とする鑑定士、ダイヤモンドグレーダーの仕事をしていました。
ダイヤモンドグレーダーとは、(主に国内で)流通しているダイヤモンドの4Cを決定するお仕事です。
その仕事をするようになってから、ダイヤモンドの知識をもっと増やしたいと色々な本を購入するようになりました。
そこからは、ダイヤモンドに関する知識欲の沼です。
ダイヤモンドについて、知れば知るほどもっと知りたい。
鉱物としてのダイヤモンドの物理的な特性、世界中の珍しいダイヤモンドやダイヤモンドにまつわる逸話。
本を読むほど、いろいろ知りたくなりました。
今回紹介する本は、そんなダイヤモンドに関する本の中でも、私にとって一番基本となっている本です。
「ダイヤモンドの科学」は科学読本
「ダイヤモンドの科学」は、講談社のブルーバックスのシリーズの一つです。
ブルーバックスと言えば、一般向け科学読本として有名ですよね。
以前紹介した「鉱物と宝石の魅力」も、同じく科学読本です。
この「鉱物と宝石の魅力」は、ダイヤモンドを含めた様々な宝石に関する話でした。
それに対して今回紹介する 「ダイヤモンドの科学」は、ダイヤモンドのみに焦点を絞った内容。
- ダイヤモンドの4C
- ダイヤモンドの結晶構造
- 地球の何処でどのようにダイヤモンドができるのか
- ダイヤモンドになぜ色がついているのか
- ダイヤモンドはなぜ硬いのか
- 合成ダイヤモンドの作り方
- ダイヤモンドの工業的な利用方法
などなど、ダイヤモンド知識のオンパレードです。
これ一冊の知識があれば、ダイヤモンドの知識はほぼ網羅してるんじゃないかな。
そう思えるほど、深い内容の一冊です。
ダイヤモンドの知識を定着させる為の本
私はダイヤモンド好きを公言していますが、正直アラフォーなので近頃知識の抜け落ちが激しいです。
日常業務に関わることはちゃんと覚えているけれど、科学的な内容はあやふやになりがち。
で、このような中途半端な状態で、たまにダイヤモンドに関する論文とか読むと、いちいち基礎知識に戻る羽目になります。
もう本当に、読んでは戻り、戻っては読み直す。
このような面倒なことにならないように、ダイヤモンドに関する知識を定着させたい。
そんな時に大いに役立つのが、この「ダイヤモンドの科学」。
繰り返し読んで、基本を忘れないように努力しています。
もちろん、忘れないことが一番なんですよ。
「ダイヤモンドの科学」で知識欲を満たす
自分の好きな事って、どんなものでも「もっと知りたい」と思いますよね。
私の場合は、ダイヤモンドです。
そしてどのような内容であれ、情報はネットよりも書籍の方がより確かです。
ネット上の情報って、正直間違っている内容も沢山ありますよね。
例えば、ダイヤモンドの4Cに関する解説を検索しても、時々「違うよね、それ」と思うことがあります。
明らかな内容の間違いもあれば、間違いではないけれどその書き方だと勘違いされるな、といった微妙な間違いも見受けられる。
言葉足らずだなと思う解説も、いっぱいあります。
けれど、書籍を執筆するのはその道の専門家。
しかも校正もされている。
その上、大手出版社の長く続くシリーズものなら、安心して読める知識です。
本来、「ダイヤモンドの科学」に掲載されている知識を学ぼうと思えば、鑑定士になるための専門学校や、大学に通う必要があります。
それがたった一冊の本で学べるなんて、本当に贅沢ですよね。
「ダイヤモンドの科学」
著者:松原聰
出版社:講談社 ブルーバックス