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【ジュエリー本No.20】男性にお勧めのジュエリー本!「宝石の裏側」で大切なことを知る

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このブログをご覧いただいている方の男女比は、全く知らないのですが。

今日は、声を大にして言いたいことがあります。

 

「宝石の裏側」と言う本は、男性にこそ読んでいただきたいジュエリー本です!

 

 

たった200ページ程度の本ですが、全部読まなくても構いません。(いや、もちろん全部読んだ方が良いですけど)

男性には、是非第六章を読んでもらいたいです。

 

「宝石の裏側」の第六章には、日本人男性に圧倒的に欠けている、「女性への愛情表現」を行う為のヒントが書かれています。

あなたがどんなに素敵なジェントルマンでも、今一度この情報を頭に入れることに損はないです。

 

この情報、って何?

それは、「宝石の裏側」を読めばわかります。

 

では早速、ご紹介いたしましょう。

今回紹介するジュエリー本は、内藤幹弘氏・著「宝石の裏側」です。

(あ、著者男性だ)

 

 

 

なぜ男性に「宝石の裏側」を読んでもらいたいのか?

 

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男性に「宝石の裏側」を進める理由。

それは、「宝石の裏側」の第六章に書かれている内容を、知ってもらいたいからです。

 

第六章では、

「ジュエリーを購入する際は男性と一緒に行く方が良い」

「日本の男性は、もっと奥様やパートナーのジュエリーに関心を持つべき」

といった内容が語られています。

私は女性ですが、この第六章の内容には、大いに同意できました。

 

そもそも、日本人男性の多くが、ジュエリーに関して勘違いをしています。

 

男性であるあなたは、ジュエリーのことをこのように考えていませんか?

「宝石・ジュエリーは女の人が喜んでつける、女性だけのもの。自分には関係ないし、むしろ買わされるこっちとしては、高いだけで何の意味があるのか分からない」

 

男性は、女性の「財布」なのでしょうか?

 

いいえ。そんなこと、ありえませんよね。

女性側としても、男性の事を「財布」だなどと思いたくはないです。

 

なのに、多くの男性はお金を出すときしかジュエリーに関わらないし、ジュエリーに興味も持たない。

だから、奥様が内緒で買ったジュエリーに気づきもしないのです。

これでは、「男性は自他共に認めた、女性の財布」と言われても仕方がないですよね。

 

もちろん、全ての男性がジュエリーに無頓着なわけではありません。

 

ジュエリーを扱う仕事をしていると、幾度か男性にジュエリーを購入して頂いたことがあります。

中には、女性には内緒で買いたいと仰った方もいらっしゃいました。

 

長年連れ添った妻に、誕生日のプレゼントを贈りたい。

妊娠した妻に、記念のプレゼントを贈りたい。

どなたも、とても嬉しそうに、そして真剣にジュエリーを選ばれます。

 

何も、男性に高価なジュエリーをプレゼントしなさい、と言っている訳ではありません。

ただ一つ思うのは、少しは女性が身に着けているジュエリーに目を向けて欲しいということ。

「あれ、そのペンダント綺麗だね。よく似合っているよ」

女性にそう一言声をかけるだけでも、十分なんです。

 

「宝石の裏側」は少し大げさな書き方をしている部分もある

 

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ところで、この「宝石の裏側」と言う本は、少し大げさな書き方をしている箇所があります。

 

たとえば、「宝石の裏側」のそでの部分(表紙を開いた時に見える、カバーの折り返し部分)には、とてもセンセーショナルな言葉が並んでいます。

「ブランド品の原価は三百円」「エメラルドはサラダ油に漬けて着色する」「ダイヤモンドには放射線照射」「通信販売には要注意」等々、宝飾品業界に三十年以上身を置く著者が、知られざる業界の裏側を明かす。

 

「宝石の裏側」より引用

 

まあ、嘘ではないけど、勘違いされそうな言い回しですね。

そもそもエメラルドは、サラダ油につけるだけでは「着色」できないですから。

サラダ油につけたら、ある種のエメラルドの色は改善されます。

でも、色を付けた訳じゃない。

 

それに、「ブランド品の原価は三百円」というのも、ちょっと言い過ぎです。

 

本文には、はっきりとブランド名と商品名が書いてありますが、誰もが知るあのブランドです。

青いブランドカラーで有名なブランドの、ハート型のペンダントの話です。

シルバー製のあのペンダントは、銀の相場価格にもよりますが、まあ300円程度でしょう。

 

でも、一等地にあるお店で白い手袋をした店員さんが、ブルーの箱に入れてリボンをかけ、ブルーの紙袋に入れて手渡す。

路面店だと、出迎えとお見送りは、扉の開閉すらしてもらえる。

この行為全てが代金に含まれているのだから、仕方なくないですか?

 

第一、どんな商品であっても、原価のまま売るなんてことはあり得ないです。 

銀原価だけを見て、「ブランド品の原価は三百円」と言う論法は、ちょっと違うようにも思います。

 

「宝石の裏側」は私の一世代上の業界人が書いた本

 

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 「宝石の裏側」を執筆した内藤幹弘さんは、1940年生まれの方です。

現在も宝飾業界でご活躍されているのであれば、御年80歳を超えている。

現在アラフォーの私からすれば、親世代よりもう少し上の年代の方ということになります。

  

このような自分と世代の異なる人の考え方は、時々受け入れてもらえないこともあるようです。

考え方が古臭い、とか。

今の世情では通用しない、とか。

 

でも、私はそうは思いません。

世代の違う人の話を聞くことは、本当に勉強になります。

そこには私たちのような次の世代や、もっと若い世代が未だ至れていない、大切なものがあると感じるんです。

 

もちろん、先人の話の全てを鵜吞みに出来るとは言いません。

 

「宝石の裏側」だって、第六章は男性に勧めたいけれど、大げさな物言いの箇所もある。

良い点も悪い点も混在している。

 けれど、根本にある想いは、なるほどと首を縦に振る内容でした。

 

今回紹介した「宝石の裏側」は、男性にこそ読んでもらいたい本です。

また同時に、次の世代の宝飾業界の人にも、是非読んでもらいたい本でもあります。

 

「宝石の裏側」で、是非あなたにとって大切なものを、見つけてください。

 

 

「宝石の裏側」

著者:内藤幹弘

出版社:新潮新書