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【ジュエリー本No.39】手元に一冊は置きたい色石のクオリティスケール本

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便利な本を見つけました。

 

 

ご覧の通り、外観は随分とシンプルな一冊ですが、中身が凄い。

 

「宝石品質ガイド~クオリティスケール~」

 

この本は、宝石に関して詳しく解説している本ではありません。

文章なんて、ほぼ目次とイントロダクションだけ。

しかも、その目次とイントロダクション以外は英語。

 

でも、宝石が好きな人は是非一冊手元に置いて欲しい。

そんな一冊。

この本は、「主要な宝石の品質、価値を分かりやすく図解した本」です。

 

 

色石の品質を見るのは難しい

 

 

ダイヤモンド以外の宝石のことを、一般的に色石と呼びます。

 

この色石。

プロであっても、品質の良しあしを見分けるのが難しいです。

特に色に関する品定めは、主観的になってしまいがちですね。

 

例えばルビー。

最高品質の色味は「ピジョンブラッド」と言いますが、「ピジョンブラッド」がどんな色なのか、正確に想像できますか?

赤黒い色?

鮮やかな赤?

明るめの赤?

おそらく、「ピジョンブラッド」と言っても100人が100通りの赤色を想像してしまいます。

 

これは、業者間でも同じです。

皆がそれぞれの「ピジョンブラッド的高品質な赤の範囲」を持っている。

でも、正直それは他の人と同じ色範囲を指しているとは限りません。

もちろん、プロなのだからある程度は一致しています。

でも、やっぱりズレがあるのは当然で。

 

ダイヤモンドの色判定を行う際は「マスターストーン」と呼ばれている基準石を用いた、客観的な判断。

でも、マスターストーンの存在しない色石は、主観が入って当然なんです。

 

だからって、「主観で見た美しいと感じる赤」=「高品質なルビーの赤」であるとは限りません。

もっと客観的に品定めしないと、偏った判断になりますよね。

 

だから、色石の良しあしを見るのはとても難しいのです。

 

各色石の価値基準をまとめた本

 

 

「宝石品質ガイド~クオリティスケール~」は、そんな色石の良しあしを見分ける手助けとなる本です。

見開き1ページにつき一種類の宝石が載っており、全部で28種類の宝石のクオリティスケールが用意されています。

 

しかも、「ジェムクオリティ」「ジュエリークオリティ」「アクセサリークオリティ」の範囲まで表示されていて。

これを見れば、手元にある宝石がどの品質のものであるのかが分かります。

 

もちろん、この本と比較すれば色石の品質を完璧に理解できる、という訳ではありません。

実際には、希少性やら流行、色以外の品質(クラリティやカットの正確性、サイズなど)も見定めなくてはいけないです。

だから、この本だけで良しあしを決定することはお勧めしませんが、色石の色の価値を理解するための手助けにはなります。

 

たとえば、これからルースコレクターマニアになろうと考えている、そこのあなた。

出来るだけ早急に色石の目利きが出来るようになりたい、そこのあなた。

 

まずは、この「宝石品質ガイド~クオリティスケール~」を眺めてください。

この本に描かれている色を覚えれば、色石の色の価値を判断できるようになりますよ。

 

 

「宝石品質ガイド~クオリティスケール~

著者:諏訪恭一

出版社:アーク出版