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【刻印の世界No.12】山のようにあるメーカー名の刻印!刻印だけで判断するのは難しい?

前々回の刻印話で、海外メーカーの名前が打刻されているジュエリーを紹介しました。

 

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↑ これです。

 

こういったメーカー名・ブランド名の刻印は、とても種類が多いです。

 

ジュエリーやその部品を作成した会社の刻印、有名ブランドの刻印。

また小規模な会社、無名な会社であっても、自社のブランディングの一環として、会社マークを打刻することもあります。

 

つまり、世界のジュエリー会社の数だけ刻印の種類がある、と言っても過言ではないのです。

そんなメーカー名・ブランド名の刻印は、全部覚えきれるわけがありません。

もちろん、刻印をみてメーカー名・ブランド名を見分けるのも大変。

 

メーカー刻印はその刻印を知っているかどうかが重要

 

まず、メーカーの刻印は、その刻印自体を知っているかどうかが、何よりも重要です。

刻印という小さな範囲で社名を表す、メーカー刻印。

当然メーカー名全てが記載されている訳ではなく、その表現は簡略化されています。

 

この刻印をご覧ください。

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右側にあるのが、「ヴァンドーム青山」の刻印です。

VとAがちょっぴり重なったデザインですね。

知っている人が見れば、すぐ「ヴァンドーム青山」であるとわかります。

 

でも、VとAで表現できるメーカーなんて、たくさんありますよね。

例えば「Van Cleef & Arpels」の刻印が、V Aと書いてあってもおかしくはない。(もちろん、違うのですが)

他にもたくさん「V A」のメーカーは存在するでしょう。

 

だからこの刻印を知らない人が、VとAだけ見て「ヴァンドーム青山」にたどり着くのは、すごく難しいです。

メーカー名・ブランド名を刻印で判断するには、より沢山の刻印を知ることが重要です。

 

メーカー刻印を知らないと単純なミスが起こることもある

 

知らない刻印を見たとき、ネットを頼って検索することもあります。

たとえば、先ほどの「ヴァンドーム青山」の刻印であれば、「V A 刻印 ジュエリー」などで検索すると、答えにたどり着けます。

 

ところが、単純なミスのせいで、どんなに検索しても答えにたどり着けないことがあります。

 

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この刻印には、ひし形に囲われた中にSNとありますね。

こちらの刻印は、「中川装身具工業株式会社」の刻印です。

ジュエリーパーツなどを作成する、業界では老舗のメーカーさんです。

 

「な(N)かがわそ(S)うしんぐこうぎょう」

 

「な(N)かがわそ(S)うしんぐ」

 

………………

 

「NS」!!

 

つまり、SNじゃなくて、NS

上の写真は、逆さまに見ているということです。

いくつかのアルファベットは、逆さまにしても文字が読めてしまいます。

 

この例の場合は、刻印も読みやすく、デザインも単純なので、「S N 刻印 ジュエリー」でも答えを知ることは出来ます。

 

でも、複雑なデザイン擦り切れて読みにくい刻印の場合、見る方向を間違えれば永遠に答えにはたどり着けないでしょう。

 

刻印を見て、メーカー名を知るのは、意外と難しいことなんですよ。