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【刻印の世界No.13】シルバーの刻印を集めてみました

金やプラチナと違い、「シルバー」を表す刻印は複数あります。

 

金の場合は、「K+純度」を打刻するか、千分率の数字だけを打刻します。

プラチナの場合は、「Pt+千分率」。古いものであれば、「Pm」となっているジュエリーもあります。

どちらにせよ、金とプラチナの刻印は、この表記法以外はあまり見かけません。

 

ところが、シルバーの場合は様々な表現方法があり、そのどれもよく見かけます。

 

jewelry-foto.hatenablog.com

 

詳しい貴金属刻印は、以前に解説した通りです。

説明ばかりではつまらないので、今回はいろいろなジュエリーに書かれた、「シルバー」の文字を実際に見ていきましょう。

 

 

シルバーの刻印といえば「SILVER」

 

まずは基本中の基本、「Silver」と書いている刻印たち。

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以前に紹介した刻印ですね。

一番シンプルにシルバーだとわかる刻印。

誰がどう見ても、この部品はシルバー製です。

 

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こちらも、シルバーの刻印です。

上段に打刻された「Pat.」とは、パテント、つまり特許のことです。

 

この写真は、ネックレスの留め金(クラスプ)部分の刻印です。

Pat.と刻印されているということは、このクラスプは特許技術が使用されているという意味になります。

 

「925」にも良く出会う

 

次は、「925」

つまり、スターリングシルバーの刻印です。

 

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小さな文字、読みづらい文字でも、きちんと「925」と打刻されています。

 

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これらのシルバー刻印は、「SILVER(SV)」と刻印した上に、更に「925」と入れています。

つまり、「シルバーはシルバーでも、確かにスターリングシルバーを使用しているんです!」という製作者からのメッセージのようにも見えますね。

 

「STERLING」は少し文字数が長い

 

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刻印は、基本的に小さな貴金属部品に打刻するので、文字数は少ないに越したことはありません。

ですがスターリングシルバーに対してきちんと、「STERLING」と打刻しているものもあります。

 

小さなスペースに、ご苦労様です。

 

「S」だけの刻印は海外製に多い

 

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こちらは、一文字「S」とだけ打刻されています。

「S」だけの刻印は、外国製品で見かけます。

 

ただし、シルバーを「S」と略さない国もあるため、あまり一般的な刻印とはいえません。

「S」だけだと、メーカーのマークにもありそうですしね。

 

シルバーを意味する刻印を見て楽しむ

 

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シルバーを意味する刻印は、主なものだけで以下の6つがあります。

  • SILVER
  • silver
  • SV
  • S
  • STERLING
  • 925

 この中のどれか一つ、もしくは複数を組み合わせて打刻されています。

 

まあ、以前の記事でまとめた通りなのですが、説明の記事って、なんだかおもしろくないですよね。

表にまとめた人間が言うのもなんですが、一覧表を見ていると、勉強をしている気がして眠くなります。

 

やっぱり刻印は、現物を見るのが一番楽しいですね。

最近、珍しい刻印に出合っていないので、手元の刻印を眺めて我慢しています。

 

 
こういう刻印に、出合いたいです。
アンティークジュエリーじゃないと無理かな。