お金をかけずに撮影するジュエリー写真

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【刻印の世界No.4】ピアスの刻印はポストにあります

ピアスは金属部分が少ないジュエリーの一つですよね。

でも、もちろんピアスにも刻印は打っています。

 

今回はピアスにまつわる刻印たちを、紹介していきます。

 

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ピアスの刻印はポストにある

 

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ピアスはポストという部分に、刻印が打刻されています

ポストというのは、耳に通す棒の部分のことです。

 

ピアスのポスト。

ピアス穴に通せる程度の太さなので、当然、細いパーツです。

更に言うなら、平面がないパーツでもあります。

そんなポストに打刻するって、凄いですよね。

 

上の写真は、K18のピアスのポストを、ルーペで拡大した写真です。

小さいし目立たない、でもちゃんと刻印されています。

 

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こちらは、Pt900のポスト。

上記2つのピアスは、どちらも私の個人所有のものです。

よく使用するピアスなので、ポストの擦り傷が多いですね。

 

このように、ピアスのポストは擦り傷や汚れが付きやすいパーツでもあります。

だから長年使っているピアスは、刻印が消えてしまうことも。

もう完全に刻印が読めなくなっていることも、少なくありません

 

そのため、ピアスのポストは肉眼では見えにくい場合が多いです。

 

細工のあるピアスは広い面に刻印がある

 

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この写真のように、ポスト以外の場所に打刻されていることもあります。

 

上の写真は、K18の刻印に加えて、日本のハイジュエラーである「TASAKI」(このピアスが作成された当時は、「田崎真珠」でした)のブランドマークが刻印されています。

このように金属細工があるピアスの場合は、肉眼でも簡単に読む刻印が打たれています

 

ところがこのピアス、ポストにも「K18」と打刻されていました。

これはおそらく、ピアス本体とポストが別々に製造されたからだと推測できます。

 

「K18」で出来たピアス本体に、「K18」で出来たポストをくっつける。

写真のポストの付け根のところに、ロー付け(金属同士を接合すること)のような跡が見えます。

二つの部品が間違いなく「K18」で出来ている、その印としての刻印だったのかもしれませんね。

 

刻印の有無で、製造過程の一端が垣間見えました。

 

(まあジュエリー職人さんなら、刻印見なくてもそれがK18かどうか、分かると思いますが^^;)

 

シリコンキャッチの刻印は解読不能のことが多い

 

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ピアスになくてはならない部品、それはキャッチです。

昔は(今も勿論ありますが)金属むき出しのキャッチが主流でしたが、現在では上の写真のような、シリコンに包まれたキャッチも多いですよね。

 

このシリコンキャッチにも、いくつか種類があります。

大きく分けると、金属の一部が見えているものと、金属が完全にシリコンに覆われているもの

 

金属の一部が見えているタイプはこんな感じです。

 

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下半分がシリコンに隠れていますが、「Pt900」の刻印が見えますね。

このように金属が一部見えているキャッチは、多くの場合刻印の半分が隠れているので、少し刻印がわかりにくいです。

でも、慣れれば簡単に読み取れます。

 

問題は、金属が完全にシリコンで覆われたタイプ

 

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はい、これが刻印です。

読めますか? う~~~~っすらですが、「900」の文字が見え………ませんか?

これは、「Pt900」と打刻されたシリコンキャッチ。

正直、ルーペで必死に読まないと見えません。

 

また、シリコンキャッチは時間が経つと、黄ばんで透明度が落ちます。

そうなってしまったら、もう絶対刻印は読めません

特に同じ銀色の素材である「Pt」と「WG」、この区別はつかなくなります。

 

私のジュエリーケースにも、いくつか正体不明のシリコンキャッチが転がっています。

 

最近話題の落ちないキャッチ

 

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最近ネットなどで、「落ちないピアスキャッチ」「落ちにくいピアスキャッチ」という触れ込みのキャッチがあります。

 

これらのキャッチは、一端ポストをキャッチに差し込むとストッパーがかかる仕組みとなっているものがほとんど。

こういったキャッチは、多くの場合、金やプラチナなどの金属では作成しません

部品が高くつく上に、強度の面でも劣るからです。

 

そのため、内部に仕組みがあるキャッチの多くは、シルバーもしくはサージカルステンレスを使用します。

 

上の写真は、シルバーを使用した「落ちないピアスキャッチ」。

「SV 925」の刻印は、千分率換算で「925」のシルバーを使用したという意味です。

 

シルバーの純度は、またの機会に紹介したいと思います。