今回撮影した写真は、こちらです。
鏡に乗せて撮影する写真、結構好きです。
リングが鏡面に反射し、豪華になります。
今回は、真正面からリングを撮影したかったので、ただ鏡に載せるだけではなく、ちょっとだけ工夫をしています。
使用した道具は、白箱、卓上照明、卓上鏡×2、コルクシート、A4コピー用紙、布
撮影風景は、こんな状態です。
白箱と右に立てている鏡、卓上照明はいつも通りですね。
背景に使用したのは、薄いコルクボード。
いわゆる、壁に懸けて写真とかを飾るアレではなく、厚さ3mm程度の「コルクシート」と呼ばれるものです。
数年前に、東急ハンズのバーゲンで一枚100円!で売っていました。
資材コーナーって、こういう「あ、写真に使えるかも!」という道具が置いてたりするのが良いですよね。
でも、今は不要不急の外出は自粛しているので、そんな出会いも減りました。
普通に購入すると、流石に100円では手に入らないと思いますが、Amazonや楽天でも取り扱いがあるようです。
このコルクシートを白箱に敷いて、背景にしています。
A4コピー用紙は、レフ版代わりとして、鏡とは反対側の左側面に立てかけました。
リングを置く卓上鏡に角度を付ける
先程の撮影風景写真にも写っていますが、今回リングを置く卓上鏡にはわずかに角度を付けています。
その拡大写真がこちら。
鏡の下に折りたたんだ布――眼鏡拭きです――を差し込むことで、手前を高くしています。
小さな布を差し込むだけなので、極端な角度は付けていません。
角度を付けた理由は、卓上鏡の縁が映るのを避ける為です。
実際にどんな差があるかを、見ていきましょう。
角度を付けなかった場合
今回使用した卓上鏡は、無印良品で購入した「ポリプロピレン」の卓上鏡。
つまり、鏡には白い縁が付いています。
上の写真のように角度を付けずに撮影すると、リングの直ぐ上に白いラインが入ってしまいます。
この写真は、随分マシに撮影できました。
ほとんどの場合、リングと鏡の縁はくっついて移ります。
これでは、上手く写真を切り取ることが出来ません。
もちろん、白い部分を画像処理ソフトで消すことも出来ます。
ただコルクの背景は単色ではないので、不自然な仕上がりになることも。
長い時間を加工に割くのは嫌なので、この白いラインが写らない角度を探します。
角度を付けた場合
そして、こちらが布を差し込み角度を付けた写真。
鏡の縁が、先程よりリングから離れました。
これなら加工しなくても、完成写真に鏡の縁は入りません。
実際の完成写真はこれとは違うのですが
この時注意したいのは、角度を付け過ぎない事。
あまり角度を付けると、リングが滑り落ちるんですよね。
ホワイトワックス等でリングを止めれば良いのですが、アップの写真の場合は使用した小道具が映り込み、結局またそれを消すための加工が必要になる。
加工したくないから角度付けたのに、本末転倒になります。
後ろを高くした方が鏡の縁は映らないのでは?
後ろを高くする方が、鏡の縁は写らない。
確かにその通りですが、今回のようなアップ写真では、前方を高くする方をおすすめします。
ジュエリー写真、特にメインストーンがある写真をアップ撮影する時、一番メインとなる宝石は正面もしくは少し上を向いていて欲しい。
今回の場合は、中央のグリーントルマリンですね。
鏡の後ろ側を高くすると、どうしてもリング全体が俯いてしまいます。
被写体が俯いた写真は、何となく寂しそうに見えますよね。
アップでジュエリーだけを撮影する場合、上向きの堂々とした感じの写真が良いので、今回の写真では前を高くしています。
構図や背景によっては、俯いたジュエリー写真も素敵に見える場合もありますけどね。
【写真No.12】 リボンモチーフのトルマリンリング 完成
今回は、鏡に乗せたジュエリーの撮影方法でした。
鏡に角度を付けて背景を切り取りやすくし、更にはジュエリーも上向き加減になるように。
鏡の角度、もしくは撮影角度がわずかに変わるだけで、ニュアンスも随分変わります。
少しずつ角度を変えて撮影するのも、面白いかもしれません。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- K18 グリーントルマリン&パライバトルマリン リング
使用道具
- 白箱
- 卓上照明
- 卓上鏡×2枚
- コルクシート
- A4コピー用紙
- 布(眼鏡拭き)
しばらく手に入らないもの
- 写真用道具との偶然の出会い
(不要不急の外出は、自粛しましょうね)