お金をかけずに撮影するジュエリー写真

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【写真No.13】光と影を意識して真珠ジュエリーを撮影する

今回撮影した写真は、こちらです。

 

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年賀状で使用した写真の、別バージョンです。

今年の年賀状は、光と影を上手く利用したいと頑張りました。

 

ちなみに、年賀状はこちらの記事をご覧ください。

 

jewelry-foto.hatenablog.com

 

この記事でも書いた通り、年賀状写真は少し真珠が白飛びし過ぎました。

真珠の白飛びの原因の一つに、光の当てすぎというのがあります。

 

今回は、この真珠白飛び問題と、光と影の利用方法について考えていきます。

 

 

使用した道具は、卓上照明、鏡、和紙、お正月飾り用南天、日光

 

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まずは、撮影方法から見ていきましょう。

南天のところに書いた「『影』用」については、後程解説します)

 

 

今回は日光をメイン照明に利用したため、撮影場所は窓辺です。

 

鏡の位置は、多くの場合、日光を反射できる方向が良いです。

通常、照明の光よりも日光の方が強くて広範囲の光なので、日光を反射する方が鏡の光も強くなります。

 

とは言え、自然の光なので、その強さは一定ではありません。

雲一つない快晴の日でも、時間と共に光の向きや強弱は変わります。

ましてや曇りの場合は、光そのものが弱いです。

日光は自然が作り出す照明なので、調整は出来なくて当然ですよね。

 

なので、日光を利用する場合、鏡は少しずつずらしながら最良の場所を探っていきます

  

真珠ジュエリーは光の当て方が重要

 

日光と、照明の光と、鏡の光。

これらをジュエリーにあてれば、それだけで納得いく写真が撮れる! なんてことはありません。

 

特に真珠ジュエリーは、光の当て方が難しいです。

強すぎるのもダメ、弱すぎるのもダメ。

 

この難題に、玉砕覚悟で挑んでいきましょう!

 

強すぎる光は真珠が白飛びする

 

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まず大前提として、強い光を真珠にあてると、白飛びします。

 

上の写真は、ジュエリーを日向に置いて撮影した別バージョン。

ジュエリー全体は明るく見えますが、真珠が少し白飛びした印象に。 

真珠本来の柔らかい印象が、十分には表現できませんでした。

 

 

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今年の年賀状用の写真は、もっと飛んでますよね。

特にジュエリーの上の方の真珠。 

柔らかな真珠が、ツンツンした印象になっています。

 

光の弱い影部分に置けば万事解決?

 

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強い光が当たらない影部分にジュエリーを置けば、白飛び問題解決じゃない?

まあその通りなのですが、影にジュエリーを置く場合、忘れてはいけないことがあります。

 

それは、

光が当たらない=被写体が暗く映る

当たり前なんですけどね。

 

この「暗く映ること」を回避する為に用意するのが、卓上照明です。

ちゃんと真珠が柔らかい印象に写って、更にはジュエリーが暗くならない程度の光を当てる。

 

本当、光を扱うって難しいですね。

 

影部分にジュエリーを置くと立体感もなくなる

 

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ジュエリーを影部分に置くと、ジュエリーが暗くなること以外にも、もう一つ問題が出ます。

それは、影がなくなることです。

 

写真の立体感や奥行きは、影の有無も大きく影響します。

全く影のない絵と、影がある絵。どう考えても影がある方が立体感を表現できます。

 

ましてや、光を利用して陰影をつけている写真で、被写体にだけ影がなかったら、不自然に見えてしまう。

だからこそ、光を利用した写真には、影が必要なんです。

 

けれど、影部分に置いたジュエリーの影は、とても薄いです。

 

光の部分に置く

白飛びする

影の部分に置く

影がなくて平坦な写真になる

 

という堂々巡りに突入です。

 

そこで考えたのは、「偽物の影を作ること!」

 

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今回の撮影、何で南天を用意したのか。

正月の雰囲気を出すためではないです。写真に南天は写ってないしね。

 

南天の役目、それは真珠の影の代用。

ジュエリーの影が出来ないなら、代わりのもので影を作ってしまおう!

 

 南天は丸いし、サイズ的にも丁度よかった。

 撮影したのがお正月前なので、時期的にも丁度よかった。

 

置く場所は、窓辺。

南天の影がジュエリーのそばに現れるよう、位置を調整して撮影しました。

 

丸い影が、何となく真珠の影っぽく見えませんか?

これで、少しは影問題も和らいだ……かな?

 

【写真No.13】アコヤ真珠ブローチ 完成

 

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相変わらず、真珠を撮影するのは時間がかかります。

いろいろな角度から、いろいろな光の当て方をして、光の強弱を考えて、更には影にまで気を遣う。

 

もう本当に、本当に………………

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………………

 …………

 

楽しかったです(笑)

 

ジュエリー撮影って、こういう苦労がとても楽しいんですよね。

 

もっとちゃんとカメラを学べば、もう少しましな光の扱いも出来るようになる、のかな?

素人カメラ好きの、戯言です。

 

撮影商品&使用道具

 

撮影商品

 

  • K18 アコヤ真珠ブローチ

 

使用道具

 

  • 卓上照明
  • 和紙
  • 日光
  • 南天の影