今回撮影した写真は、こちらです。
年賀状で使用した写真の、別バージョンです。
今年の年賀状は、光と影を上手く利用したいと頑張りました。
ちなみに、年賀状はこちらの記事をご覧ください。
この記事でも書いた通り、年賀状写真は少し真珠が白飛びし過ぎました。
真珠の白飛びの原因の一つに、光の当てすぎというのがあります。
今回は、この真珠白飛び問題と、光と影の利用方法について考えていきます。
使用した道具は、卓上照明、鏡、和紙、お正月飾り用南天、日光
まずは、撮影方法から見ていきましょう。
(南天のところに書いた「『影』用」については、後程解説します)
今回は日光をメイン照明に利用したため、撮影場所は窓辺です。
鏡の位置は、多くの場合、日光を反射できる方向が良いです。
通常、照明の光よりも日光の方が強くて広範囲の光なので、日光を反射する方が鏡の光も強くなります。
とは言え、自然の光なので、その強さは一定ではありません。
雲一つない快晴の日でも、時間と共に光の向きや強弱は変わります。
ましてや曇りの場合は、光そのものが弱いです。
日光は自然が作り出す照明なので、調整は出来なくて当然ですよね。
なので、日光を利用する場合、鏡は少しずつずらしながら最良の場所を探っていきます。
真珠ジュエリーは光の当て方が重要
日光と、照明の光と、鏡の光。
これらをジュエリーにあてれば、それだけで納得いく写真が撮れる! なんてことはありません。
特に真珠ジュエリーは、光の当て方が難しいです。
強すぎるのもダメ、弱すぎるのもダメ。
この難題に、玉砕覚悟で挑んでいきましょう!
強すぎる光は真珠が白飛びする
まず大前提として、強い光を真珠にあてると、白飛びします。
上の写真は、ジュエリーを日向に置いて撮影した別バージョン。
ジュエリー全体は明るく見えますが、真珠が少し白飛びした印象に。
真珠本来の柔らかい印象が、十分には表現できませんでした。
今年の年賀状用の写真は、もっと飛んでますよね。
特にジュエリーの上の方の真珠。
柔らかな真珠が、ツンツンした印象になっています。
光の弱い影部分に置けば万事解決?
強い光が当たらない影部分にジュエリーを置けば、白飛び問題解決じゃない?
まあその通りなのですが、影にジュエリーを置く場合、忘れてはいけないことがあります。
それは、
光が当たらない=被写体が暗く映る
当たり前なんですけどね。
この「暗く映ること」を回避する為に用意するのが、卓上照明です。
ちゃんと真珠が柔らかい印象に写って、更にはジュエリーが暗くならない程度の光を当てる。
本当、光を扱うって難しいですね。
影部分にジュエリーを置くと立体感もなくなる
ジュエリーを影部分に置くと、ジュエリーが暗くなること以外にも、もう一つ問題が出ます。
それは、影がなくなることです。
写真の立体感や奥行きは、影の有無も大きく影響します。
全く影のない絵と、影がある絵。どう考えても影がある方が立体感を表現できます。
ましてや、光を利用して陰影をつけている写真で、被写体にだけ影がなかったら、不自然に見えてしまう。
だからこそ、光を利用した写真には、影が必要なんです。
けれど、影部分に置いたジュエリーの影は、とても薄いです。
光の部分に置く
↓
白飛びする
↓
影の部分に置く
↓
影がなくて平坦な写真になる
という堂々巡りに突入です。
そこで考えたのは、「偽物の影を作ること!」
今回の撮影、何で南天を用意したのか。
正月の雰囲気を出すためではないです。写真に南天は写ってないしね。
南天の役目、それは真珠の影の代用。
ジュエリーの影が出来ないなら、代わりのもので影を作ってしまおう!
南天は丸いし、サイズ的にも丁度よかった。
撮影したのがお正月前なので、時期的にも丁度よかった。
置く場所は、窓辺。
南天の影がジュエリーのそばに現れるよう、位置を調整して撮影しました。
丸い影が、何となく真珠の影っぽく見えませんか?
これで、少しは影問題も和らいだ……かな?
【写真No.13】アコヤ真珠ブローチ 完成
相変わらず、真珠を撮影するのは時間がかかります。
いろいろな角度から、いろいろな光の当て方をして、光の強弱を考えて、更には影にまで気を遣う。
もう本当に、本当に………………
……………………
………………
…………
楽しかったです(笑)
ジュエリー撮影って、こういう苦労がとても楽しいんですよね。
もっとちゃんとカメラを学べば、もう少しましな光の扱いも出来るようになる、のかな?
素人カメラ好きの、戯言です。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- K18 アコヤ真珠ブローチ
使用道具
- 卓上照明
- 鏡
- 和紙
- 日光
- 南天の影