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【写真No.18】「着画作成キット・ピアス用」を使ってイヤリングの着画写真をより自然に仕上げる方法・撮影編

今回は、いつもと違い、撮影用の道具を購入しました。

 

 

イヤリングの着用写真は、どうしても自撮りでまかなえません。

自分の横顔の自撮りは、流石に無理です。

だからと言ってスマホのインカメラを使うと、画質が落ちてしまいます。

 

そこで見つけた便利な道具が、この「着画作成キット・ピアス用」。

こちらのキットを使用することで、簡単にピアスやイヤリングの着画写真を撮影することができます。

 

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ネット通販などでジュエリー・アクセサリー販売されている方には、おなじみのアイテムなのかもしれません。

通販サイトやネットオークションで、この用紙の横顔を時々見ます。

 

でもこの用紙をそのまま利用すると、「平面の紙に、ピアス置いた写真」という残念な仕上がりの写真になることも。

 

そこで今回は、こちらの「着画作成キット・ピアス用」の使用方法と、ちょっとした撮影のコツ、加工のコツについて紹介していきます。

 

 

使用した道具は、「着画作成キット・ピアス用」と卓上照明

 

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使用するのは、「着画作成キット・ピアス用」と照明だけです。

  

今回の写真は、ジュエリーが美しく見える仕上がりよりも、着画として自然な仕上がりになることを目指しました。 

そのため、必要以上にジュエリーが目立つことは避けています。

 

平面の「着画作成キット・ピアス用」と、立体のジュエリーが自然と溶け込む。

そんな着画写真の撮影を、行っていこうと思います。

 

「着画作成キット・ピアス用」の使い方1・キットの内容

 

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まずは、「着画作成キット・ピアス用」の使い方を。

 

キットの中には、上のようなA4サイズの綺麗なおねぇさんの横顔が、計8枚入っています。

ただし合計で8枚ありますが、実際には髪型の違う4人の横顔が各2枚ずつ。

 

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ロング、ボブ、ベリーショート、アップスタイル。

どの髪型でも、耳がちゃんと見えていますね。

 

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そして各髪型ごとに、「背景があるもの」と「ぼかしが入った背景がないもの」の2種類があります。

 

そしてもう一つ。

これらの用紙を立てるための、透明な台が1枚。

 

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ここに好きな横顔を置いて、撮影します。

 

髪型の選び方

髪型は、撮影したいイヤリング・ピアスの印象に合うタイプのものを選びます。

ゴージャスなら、ロング。

カジュアルなら、ベリーショート。

パーティー用のイヤリングなら、アップスタイル。

普段使いのイヤリングなら、ボブ。

出したい雰囲気を考慮して、好きな髪型を選んでください。

 

ただ一つ注意したいのは、ロングやボブは少し扱いにくいという点。

 

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この写真は、ある程度まで加工を済ませたものです。

 中々良い仕上がりと思ったのですが、髪の下半分がわずかに白く見えませんか?

 

これは、撮影時に照明の光が紙に反射してしまったため。

色の暗い髪部分が白く光ると、こんなに目立ってしまいます。こうなってしまっては、もう加工では処理できません。

光った部分が肌であればそれほど目立たないのですが、暗い色である髪が光ると特に目立つ

 

ロングとボブは結構暗い範囲が広いので、紙が光ることに注意して撮影しなくてはいけません。

そのため黒の範囲が多いロングやボブは、少し扱いにくいです。

 

用紙の選び方

ぼかしが入った用紙と、背景のある用紙。

この2つの選択ですが、おすすめは背景のある方です。

 

理由は先ほどと同じ。

ぼかし部分が、まるで紙が光った部分のように見えるから。

ぼかし加工は、紙の白光りと同じように写ります。

 

また、当たり前ですが現実世界で着画を撮影しても、背景にぼかしは入りません。

つまりぼかしがあるということは、不自然な写真であるということ。

 

今回はあくまでも、自然な着画に見える写真を目指しています。

紙が光っているように見える「ぼかし入り」の写真ではなく、背景のある写真を利用する方がより自然に仕上がりますよ。

 

「着画作成キット・ピアス用」の使い方2・セットの仕方

 

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使う用紙が決まったら、まずは用紙の準備をします。

 

ピアス撮影の場合は、耳たぶの中心にピアス用の穴をあけます。

イヤリングを撮影する場合は、耳たぶの下のラインに沿って、カッターで切り込みを入れます。

イヤーカフの撮影をする場合は、耳の上の方も切り込みを入れると良いです。

 

ただし切り込みを入れるのは、最低限の長さだけにしてください。

切った痕跡は、写真撮影すると意外と目立ちます。

この切り込みは撮影後に加工で消せるのですが、長く切ってしまうと沢山の加工が必要となり、仕上がりが不自然になります。

 

切り込みを入れたら、そこからイヤリングを装着します。

 

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今回はイヤリングを撮影するので、切り込みからイヤリングを滑り込ませました。

 

この時、できるだけ紙を傷つけないようにしましょう。

紙の切り込みに、無理やり金属をねじ込む作業です。

どうしても紙がゆがんでしまいますが、あまりに歪むと美しい仕上がりにはなりません。

 

「着画作成キット・ピアス用」の使い方3・撮影時の照明の向き

 

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準備が出来たら、撮影です。

撮影時には、用紙が白光りしないように、卓上照明を配置します。

 

また被写体であるイヤリングは、当然立体であり、種類によっては大ぶりなものも沢山あります。

そのようなイヤリングを用紙にセットして撮影すると、イヤリングの影が用紙にうつってしまいます。

影も、写真が不自然な仕上がりになる原因の一つなので、影が現れない角度を探してください。

 

  • 白光しない
  • イヤリングの影が出来ない

 

これらの問題を解消する卓上照明の配置は、正面です。

光が用紙全体に均等に当たり、更には影も表れにくい。

 

もちろん、真正面から光を当てれば、全てが解消するわけではありません。

少しずつずらしたり、距離を変えたりして、より良い方向を見つけてください。

もしどうしても良い方向が見つからなければ、卓上照明を消すのも一つの手段です。

 

 

「着画作成キット・ピアス用」の使い方4・あらゆる角度から撮影

 

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光りの向きが決まったら、実際に撮影します。

できるだけ色々な角度から、沢山撮影してください。

1枚の紙でも、角度が違えば印象が変わります。

 

中でも、「真正面、右側、左側」の3方向については、少なくとも各1枚ずつは用意することをお勧めします。

 

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正面からの撮影は、バランスは良いですが面白味に欠けます

証明写真のような感じ。

 

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用紙左側からの撮影は、顔が強調されます。

イヤリングメインの写真ではなく、「イヤリングを付けている人の写真」という印象になります。

着画としては自然なのですが、イヤリングが小さくなるのが玉に瑕。

 

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用紙右側から撮影すると、今度はイヤリングがメインになります。

この方向の場合は、写真の中心がイヤリングなので、着画写真としてはイマイチな出来になることも。

 

どの角度の写真も、一長一短。

何が正解というものはありません。

作りたい印象の写真になるように、いろいろな角度から撮影してみてください。

思わぬ角度で、思わぬ1枚が撮れることもありますよ。

 

注意)極端に角度をつけると不自然になる

極端な角度をつけることは、お勧めできません。

用紙が白光りすることもありますし、何より人物がゆがんでしまいます。

 

あくまでも、実際に人がそこに居るように見える角度で撮影をしてください。

不自然な角度は、不自然な写真仕上がりになります。

 

写真が撮れたら次は加工です

「着画作成キット・ピアス用」を使用して撮影出来たら、次は写真の加工です。

詳しい加工方法は、長くなるので次回にしたいと思いますが、最後に一つだけ注意点があります。

 

それは、加工用の写真は複数枚用意しておくこと

 

この段階で良い写真が撮れたと思っても、加工を行うとイマイチな場合があります。

また、加工の段階で写真の不備が見つかることも。

 

良い写真が撮れていなければ、また撮影からやり直しです。

でもまた用紙を出して、イヤリングをセットするのは面倒ですよね。

そうならない為にも、加工候補の写真は複数枚用意しておきましょう。

 

撮影の段階では、あまり写真の数を絞り過ぎないように、注意してください。

 

次回予告・PictBearでより立体的な写真に仕上げる

ずいぶん前に、「写真は加工しすぎない方が良い」とか言った気がしますが、今回はいつもより写真に手を加えようと思います。

何故なら撮影した写真は、どう考えても「紙の上に置いたイヤリング」だから。

 

目指すのは、イヤリングの着画写真。

ペラペラの紙ではなく、奥行きを出したい。

 

次回はそんな加工の話。

無料の画像ソフト&画像加工もそこまで詳しくない。

そんな私でもできる簡単な加工で、できる限り紙を人に近づけていきます。

 

ちなみに。

この段階で十分着画らしさが出ているのであれば、加工は不要ですよ!

スマホで撮影すると、意外と加工しなくていい写真になることもあります。 

 

私はなかなか上手く撮影できないけれど……