今回は、いつもと違い、撮影用の道具を購入しました。
イヤリングの着用写真は、どうしても自撮りでまかなえません。
自分の横顔の自撮りは、流石に無理です。
だからと言ってスマホのインカメラを使うと、画質が落ちてしまいます。
そこで見つけた便利な道具が、この「着画作成キット・ピアス用」。
こちらのキットを使用することで、簡単にピアスやイヤリングの着画写真を撮影することができます。
ネット通販などでジュエリー・アクセサリー販売されている方には、おなじみのアイテムなのかもしれません。
通販サイトやネットオークションで、この用紙の横顔を時々見ます。
でもこの用紙をそのまま利用すると、「平面の紙に、ピアス置いた写真」という残念な仕上がりの写真になることも。
そこで今回は、こちらの「着画作成キット・ピアス用」の使用方法と、ちょっとした撮影のコツ、加工のコツについて紹介していきます。
- 使用した道具は、「着画作成キット・ピアス用」と卓上照明
- 「着画作成キット・ピアス用」の使い方1・キットの内容
- 「着画作成キット・ピアス用」の使い方2・セットの仕方
- 「着画作成キット・ピアス用」の使い方3・撮影時の照明の向き
- 「着画作成キット・ピアス用」の使い方4・あらゆる角度から撮影
- 写真が撮れたら次は加工です
- 次回予告・PictBearでより立体的な写真に仕上げる
使用した道具は、「着画作成キット・ピアス用」と卓上照明
使用するのは、「着画作成キット・ピアス用」と照明だけです。
今回の写真は、ジュエリーが美しく見える仕上がりよりも、着画として自然な仕上がりになることを目指しました。
そのため、必要以上にジュエリーが目立つことは避けています。
平面の「着画作成キット・ピアス用」と、立体のジュエリーが自然と溶け込む。
そんな着画写真の撮影を、行っていこうと思います。
「着画作成キット・ピアス用」の使い方1・キットの内容
まずは、「着画作成キット・ピアス用」の使い方を。
キットの中には、上のようなA4サイズの綺麗なおねぇさんの横顔が、計8枚入っています。
ただし合計で8枚ありますが、実際には髪型の違う4人の横顔が各2枚ずつ。
ロング、ボブ、ベリーショート、アップスタイル。
どの髪型でも、耳がちゃんと見えていますね。
そして各髪型ごとに、「背景があるもの」と「ぼかしが入った背景がないもの」の2種類があります。
そしてもう一つ。
これらの用紙を立てるための、透明な台が1枚。
ここに好きな横顔を置いて、撮影します。
髪型の選び方
髪型は、撮影したいイヤリング・ピアスの印象に合うタイプのものを選びます。
ゴージャスなら、ロング。
カジュアルなら、ベリーショート。
パーティー用のイヤリングなら、アップスタイル。
普段使いのイヤリングなら、ボブ。
出したい雰囲気を考慮して、好きな髪型を選んでください。
ただ一つ注意したいのは、ロングやボブは少し扱いにくいという点。
この写真は、ある程度まで加工を済ませたものです。
中々良い仕上がりと思ったのですが、髪の下半分がわずかに白く見えませんか?
これは、撮影時に照明の光が紙に反射してしまったため。
色の暗い髪部分が白く光ると、こんなに目立ってしまいます。こうなってしまっては、もう加工では処理できません。
光った部分が肌であればそれほど目立たないのですが、暗い色である髪が光ると特に目立つ。
ロングとボブは結構暗い範囲が広いので、紙が光ることに注意して撮影しなくてはいけません。
そのため黒の範囲が多いロングやボブは、少し扱いにくいです。
用紙の選び方
ぼかしが入った用紙と、背景のある用紙。
この2つの選択ですが、おすすめは背景のある方です。
理由は先ほどと同じ。
ぼかし部分が、まるで紙が光った部分のように見えるから。
ぼかし加工は、紙の白光りと同じように写ります。
また、当たり前ですが現実世界で着画を撮影しても、背景にぼかしは入りません。
つまりぼかしがあるということは、不自然な写真であるということ。
今回はあくまでも、自然な着画に見える写真を目指しています。
紙が光っているように見える「ぼかし入り」の写真ではなく、背景のある写真を利用する方がより自然に仕上がりますよ。
「着画作成キット・ピアス用」の使い方2・セットの仕方
使う用紙が決まったら、まずは用紙の準備をします。
ピアス撮影の場合は、耳たぶの中心にピアス用の穴をあけます。
イヤリングを撮影する場合は、耳たぶの下のラインに沿って、カッターで切り込みを入れます。
イヤーカフの撮影をする場合は、耳の上の方も切り込みを入れると良いです。
ただし切り込みを入れるのは、最低限の長さだけにしてください。
切った痕跡は、写真撮影すると意外と目立ちます。
この切り込みは撮影後に加工で消せるのですが、長く切ってしまうと沢山の加工が必要となり、仕上がりが不自然になります。
切り込みを入れたら、そこからイヤリングを装着します。
今回はイヤリングを撮影するので、切り込みからイヤリングを滑り込ませました。
この時、できるだけ紙を傷つけないようにしましょう。
紙の切り込みに、無理やり金属をねじ込む作業です。
どうしても紙がゆがんでしまいますが、あまりに歪むと美しい仕上がりにはなりません。
「着画作成キット・ピアス用」の使い方3・撮影時の照明の向き
準備が出来たら、撮影です。
撮影時には、用紙が白光りしないように、卓上照明を配置します。
また被写体であるイヤリングは、当然立体であり、種類によっては大ぶりなものも沢山あります。
そのようなイヤリングを用紙にセットして撮影すると、イヤリングの影が用紙にうつってしまいます。
影も、写真が不自然な仕上がりになる原因の一つなので、影が現れない角度を探してください。
- 白光しない
- イヤリングの影が出来ない
これらの問題を解消する卓上照明の配置は、正面です。
光が用紙全体に均等に当たり、更には影も表れにくい。
もちろん、真正面から光を当てれば、全てが解消するわけではありません。
少しずつずらしたり、距離を変えたりして、より良い方向を見つけてください。
もしどうしても良い方向が見つからなければ、卓上照明を消すのも一つの手段です。
「着画作成キット・ピアス用」の使い方4・あらゆる角度から撮影
光りの向きが決まったら、実際に撮影します。
できるだけ色々な角度から、沢山撮影してください。
1枚の紙でも、角度が違えば印象が変わります。
中でも、「真正面、右側、左側」の3方向については、少なくとも各1枚ずつは用意することをお勧めします。
正面からの撮影は、バランスは良いですが面白味に欠けます。
証明写真のような感じ。
用紙左側からの撮影は、顔が強調されます。
イヤリングメインの写真ではなく、「イヤリングを付けている人の写真」という印象になります。
着画としては自然なのですが、イヤリングが小さくなるのが玉に瑕。
用紙右側から撮影すると、今度はイヤリングがメインになります。
この方向の場合は、写真の中心がイヤリングなので、着画写真としてはイマイチな出来になることも。
どの角度の写真も、一長一短。
何が正解というものはありません。
作りたい印象の写真になるように、いろいろな角度から撮影してみてください。
思わぬ角度で、思わぬ1枚が撮れることもありますよ。
注意)極端に角度をつけると不自然になる
極端な角度をつけることは、お勧めできません。
用紙が白光りすることもありますし、何より人物がゆがんでしまいます。
あくまでも、実際に人がそこに居るように見える角度で撮影をしてください。
不自然な角度は、不自然な写真仕上がりになります。
写真が撮れたら次は加工です
「着画作成キット・ピアス用」を使用して撮影出来たら、次は写真の加工です。
詳しい加工方法は、長くなるので次回にしたいと思いますが、最後に一つだけ注意点があります。
それは、加工用の写真は複数枚用意しておくこと。
この段階で良い写真が撮れたと思っても、加工を行うとイマイチな場合があります。
また、加工の段階で写真の不備が見つかることも。
良い写真が撮れていなければ、また撮影からやり直しです。
でもまた用紙を出して、イヤリングをセットするのは面倒ですよね。
そうならない為にも、加工候補の写真は複数枚用意しておきましょう。
撮影の段階では、あまり写真の数を絞り過ぎないように、注意してください。
次回予告・PictBearでより立体的な写真に仕上げる
ずいぶん前に、「写真は加工しすぎない方が良い」とか言った気がしますが、今回はいつもより写真に手を加えようと思います。
何故なら撮影した写真は、どう考えても「紙の上に置いたイヤリング」だから。
目指すのは、イヤリングの着画写真。
ペラペラの紙ではなく、奥行きを出したい。
次回はそんな加工の話。
無料の画像ソフト&画像加工もそこまで詳しくない。
そんな私でもできる簡単な加工で、できる限り紙を人に近づけていきます。
ちなみに。
この段階で十分着画らしさが出ているのであれば、加工は不要ですよ!
スマホで撮影すると、意外と加工しなくていい写真になることもあります。
私はなかなか上手く撮影できないけれど……