今回撮影した写真は、こちらです。
香水瓶にぶら下げた、ペンダント。
琥珀色の香水が、なんだかノスタルジックでお気に入りです。
この香水は母の鏡台で長らく眠っていたもので、瓶の形が素敵だったので写真用小物として使用しました。
香水としての使用は………
何しろ、古いものですからね。怖くて一度も開けていません。
撮影自体はいつもとそう変わらないのですが、今回は撮影の角度で悩みました。
使用した道具は、四つ切り画用紙、卓上照明、卓上鏡、手鏡、香水
何ということのない、いつも通りのセッティングです。
今回白箱を置かなかったのは、2つの鏡を自由に動かしたかったから。
鏡の位置をずらす時に、白箱の側面が邪魔だと感じるときがあるんですよね。
それに。
長年愛用したせいか、白箱はだんだんとボロが来ている……
もう少し使いやすい形へと、改良する時期なのかもしれません。
それにそれに。
最近「4つ切り画用紙で十分じゃない?」という、身も蓋もないことを感じるときがあります。
……………
なんか、ゴメンね。
香水瓶に隠された秘密
この香水は、母が部屋を掃除してた時に、大量に出てきた香水の中の一つでした。
母は元々香水をつける人ではないので、お土産でもらった香水などを沢山ため込んでいたようです。
羽の部分が、ジュエリーをかけるのに丁度よさそう。
香水液が琥珀色なのも面白いし、写真の小物に丁度いい!
そう思って、今回の撮影に借用しました。
借用?
そう。この香水瓶、撮影後はちゃんと母に返却したんです。
なんと、こちらはラリック社の香水瓶でした。
中古でも良いお値段がするようですね。
オークションなどでも探してみたところ、「希少」という文字がチラホラ。
どうやらこの一羽鳩タイプの瓶は、今はもう販売されていないようです。
この事実を伝え、ちゃんと返却しました。
撮影したいのはジュエリー?それとも全体の雰囲気?
今回も、いろんな角度で写真撮影をしました。
単純に白背景に香水瓶を置いただけですが、ちょっとずつ角度を変えて。
上の写真は、そんな沢山撮影した写真のうちの一つ。
初めの写真とほとんど同じですが、微妙に角度が違います。
違うと言っても、ほんの少しの差しかありません。
この写真の方は、若干上から見下ろす感じで撮影しています。
別角度の方が明るく撮れている
(今回の写真(左)と別角度の写真(右))
二つを見比べると、右の写真の方が全体的に明るいです。
ペンダントトップにちゃんと光が当たっていて、ダイヤモンドも輝いて見える。
一方、左の写真は全体的に暗く、ダイヤモンドもそこまで輝いていません。
ジュエリーだけを見た場合は、右の写真の方が綺麗だと思います。
ただしエメラルドの色は、左の写真の方が実物に近い色に撮れています。
角度が変わると写真の主体が変わる
(再び、今回の写真(左)と別角度の写真(右))
2つの写真は、何度も見比べました。
どっちがいいかな、と悩んだので。
何度も見ているうちに、気づいたことがあります。
左の写真の方が、ジュエリーメインに見える。
香水瓶はあくまでも背景で、写真の主がジュエリー。
一方、右側の写真は、香水瓶も被写体の一部に見える。
つまり、
- 左側の写真:わずかに下から撮影することで、「ジュエリー」の写真
- 右側の写真:俯瞰で撮影したので、「香水瓶とジュエリー」の写真
このような違いが生まれています。
ジュエリー主体の写真を選択
正直に言うと、右側の写真の方がジュエリーは美しく見えます。
でも、今回は暗いけれどジュエリーが主体に見える写真を選択しました。
正直どちらが正解、ということはありません。
何をメインにしたいか、の違いでしかないです。
選んだ写真は、暗いけれど、ジュエリーがメインの写真。
もう一方の写真は、明るいけれど、全体の雰囲気を楽しむ写真。
あなたはどちらが好みでしたか?
【写真No.21】エメラルドペンダント 完成
ジュエリーの撮影で小物を使うときは、小物はあくまでも背景の一部になってもらいたいです。
特に今回のような印象的な小物を使うと、少しの角度の差でもジュエリーが目立たなくなります。
もちろん「香水瓶とジュエリー」という写真に仕上げるのも、間違いではないです。
要は「何に主眼を置きたいか」の問題なので。
どちらを選ぶかは、撮影する人の自由です。
ところで。
今回の写真、鳩の後ろにチェーンが垂れ下がっていますよね。
この部分です↑
完全に今更なのですが、なんだか…………………
ものすっっっごく、気になる………
撮影商品&使用道具
撮影商品
- Pt900 エメラルド&ダイヤモンド ペンダント
使用道具
- 四つ切り画用紙
- 卓上照明
- 卓上鏡
- 手鏡
- 香水瓶(Nina Ricci/L'Air du Temps)