今回撮影した写真は、こちらです。
真珠真珠真珠、時々ダイヤモンド。
被写体を鏡の上に乗せて撮影した写真です。
こういうやつですね。
鏡にジュエリーを乗せると、面白い写真が撮れます。
そして、こういった写真はとても私好みです。
なんだか、ジュエリーって感じがしませんか?
今回も鏡に置いた撮影をしましたが、前回と異なるのは撮影角度。
何故違う角度での撮影かという所も踏まえて、今回の撮影を紹介していきます。
使用した道具は、卓上照明、白箱、卓上鏡、手鏡、四つ切画用紙
この写真には手鏡が写っていませんが、撮影時には白箱の左側に配置しています。
白箱がむこうを向いているのは、白を映り込ませたかったから。
前回、「そろそろ白箱引退の時かな」とか書いてごめんなさい。
まだまだあなたは現役ですね。
今回の注目は、画用紙の位置。
上からかぶせるように、セットしています。
卓上照明の上部と背面の壁を、テープで固定しています。
この時注意するのは、上から見た時にできるだけ鏡全体に画用紙が映るようにすること。
今回の背景は、この上部にセットした画用紙です。
そのためジュエリーを置く位置に、画用紙がちゃんと反射するように調整します。
上の写真を見るとわかりますが、画用紙の右上側(卓上照明の反対側)は特に何も固定していません。
紙がまっすぐ伸びているのは、この画用紙が厚みのある画用紙だったから。
画用紙は、紙なので丸めたり反らせることができる。
でもある程度の厚みがあるので、自立もする。
画用紙って、有能ですよね。
ネットで購入する場合は、厚みの記載がある商品がおすすめです。
安い画用紙を購入したらコピー用紙のように薄かった、では困りますので。
鏡に置いたジュエリーを上から撮影する
今回は、上方から撮影をしました。
こうやってのぞき込む感じの角度です。
この角度で撮影した理由は、真珠の鏡像が増えすぎるのを防ぐためです。
前回のように鏡に置いたジュエリーを正面から撮影すると、実物のジュエリーと同じくらいのサイズで鏡像が映ります。
前回の写真は貴金属デザインのジュエリーなので、鏡像が写ってもそれが鏡像だとわかりますよね。
ところが今回のようにたくさんの真珠が鏡に映ると、鏡像と実物の境目があやふやになります。
どこまでがブローチで、どこからが鏡像なのかが分からなくなる。
折角のジュエリーも、全体の形があやふやだと美しくありません。
パッと見て違和感がない程度に、調整してあげる必要があります。
鏡像を減らすなら鏡を使わない方がいい?
鏡像が少ない方が良いのであれば、そもそも鏡を使わなければいいのではないか?
私もそう思い、鏡を使わないバージョンも撮影しました。
この写真は、白画用紙の上で撮影しています。
これなら当然、鏡像はありません。
でも何だか物足りない気がします。豪華さに欠ける。
もう一度、今回の写真を見てみましょう。
こっちの方が、華やかに見えますね。
鏡像は少ない方が良い、でも全く鏡像がないと写真がさみしくなる。
鏡を使って撮影する際は、適度に鏡像が映ることが重要なようです。
【写真No.22】黒真珠&ダイヤモンドブローチ 完成
鏡像があると、確かに写真全体を華やかに見せてくれます。
けれどジュエリー写真で、ジュエリーの全体像が掴めなくなるのは良くありません。
特に今回のブローチのように、同じもの(真珠)が連続するジュエリーの場合は、鏡像と実物の境目があやふやになりやすいです。
そのようなジュエリーでも、全体の形が分かるように、かつ、鏡像による華やかさも得られるように。
今回はそんな理想の角度を探しながら、鏡像写真を撮影してみました。
でもこの写真、真珠の映り込みはあまり意識していませんでした。
よく見ると窓(空)が映り込んでいて、青く光っていますね。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- K18WG 黒蝶真珠&ダイヤモンド ブローチ
使用道具
- 白箱
- 卓上照明
- 卓上鏡
- 手鏡
- 四つ切画用紙
得られたもの
- 真珠に映り込んだ青い空
いったん ↑ の事実を知ると、もう青い映り込みが気になって仕方なくなります。
試しに一番上に戻って、今回の画像を再度見てください。
そこしか見えなくなっているはずです。
前回の垂れ下がったチェーン、今回の映り込み…………
別にそこにあることが当たり前の存在なのですが、どうにも気になる。
ちょっとした呪いですね。