お金をかけずに撮影するジュエリー写真

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【写真No.25】ペンダントを吊るして撮影する方法!道具の微調整が物を言う

今回撮影した写真は、こちらです。

 

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先日の記事で書いた「ペンダントを吊るす+鏡面反射している写真」の、再挑戦です。

 

jewelry-foto.hatenablog.com

 

やはり、ペンダントの揺れを止めるのには苦労しました。

思い切ってホワイトワックスを使って止めようかとも思いましたが、美しくなかったので却下。 

ただひたすらペンダントが静止するのを待ちながら、写真撮影に挑みました。

 

え? 前の写真よりずいぶん引きの構図になっている、って?

今回のペンダントはデザインがシンプルなので、アップにすると寂しい印象になってしまいます。

そのため、今回の構図は少し引き気味にすることにしました。


アップにするとピントが綺麗に合っていないのが目立つから、という理由じゃないですよ。

 

 

使用した道具は、白箱、卓上照明、卓上鏡、手鏡、コルクシート、物差し、クリップ

 

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全体的には、普段と変わった点はありません。

白箱に、照明、鏡、そして背景。

 

この基本セットに加えて、用意するのがペンダントを吊るす道具です。

 この部分 ↓

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ペンダントを吊るしている道具は、ものすごく原始的なものです。

透明な物差しに、クリップを挟む。

これだけです。

 

右側でぐるぐる巻きにされているのは、バランスをとるために用意したネックストラップ

バランスがとれるなら、右側は何でも構いません。

 

物差しは透明、クリップは2つ用意する

 

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注目するのは、以下の2点。

  • 物差しは透明なものを用意すること
  • クリップは複数用意すること

 

物差しを透明にした理由は、下に影が出来にくいからです。

物差しよりも上に光源があるため、不透明の物差しを使うと影が出来てしまいます。

 

もちろん、色付きの物差しも不可

写真の色合いに、影響を及ぼす可能性がありますからね。

 

 

クリップを複数使用しているのは、ペンダントの長さを細かく調整できるようにするためです。

 

鏡面にピッタリとチェーンの長さを合わせることは、実はとっても難しい作業です。

そのため物差しには複数のクリップを付け、数ミリ単位で長さ調整ができるようにしています。

 

鏡の角度と背景の角度で背景を調整する

今回の撮影で、もう一か所調整した部分があります。

それは、背景の調整です。

床面に置いた鏡の角度背景の角度を、それぞれ微調整しています。

 

まず鏡は、後ろを少し高くしています。

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これは、撮影した時に鏡面もちゃんと写るように。

 

今回の撮影では、真正面から写真を撮ります。

そのため、床面に敷いた鏡に角度がついていないと、上手く鏡面が写りません。

 

わずかに角度を付けるだけですが、これでちゃんと鏡面も写真に入ります。

 

また、背景のコルクシートは少し前に倒しています。

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先ほど鏡に角度を付けたため、コルクシートを前方に倒しています。

こうすることでコルクシートが鏡に反射する面積が増え、より広い範囲がコルクシート背景になります。

 

おおよそですが、背景と鏡の角度は90度くらいが良いですよ。

 

撮影前にカメラとペンダントの位置を微調整する

 

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今回の撮影では、いつも以上にカメラの位置調整に時間をかけました。

 

目指す写真は、ペンダントを真正面から捉えた写真

そこで今回は目線を合わせるためにも、カメラをテーブルに置いた状態で撮影しています。

 

けれどテーブルにカメラを置いただけでは、なかなか真正面にはなりません。

ペンダントをしっかりと真正面から撮影するためには、カメラの高さの微調整が必須です。

今回は、ノートや紙など、薄い素材で高さを調整しました。

 

カメラとジュエリーを真横から見て、レンズの高さとペンダントの高さを揃え、更には両者が平行の位置に来るように調整する。

この微調整に時間がかかりました。

 

そして、いよいよ撮影です。

ペンダントが揺れ動いていたら、とりあえず制止するまで待機、そして静止したら撮影します。

 

少しでも撮影用のセットに触れると、ペンダントは簡単に揺れだすので、出来るだけそっとシャッターを押しています。

他の箇所には触れないように、もちろんカメラもずらさないように。

 

今回の撮影は、緊張感が凄かったです。

 

鏡と背景の境目は必ず出来る

撮影が終わり写真を確認すると、まあ100%の確率で下のような写真になっています。

 

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鏡とコルクシートの境目が、ばっちり見える!

 

でも、この部分が写るのは、どうしようもありません。

撮影角度を変えればペンダントが正面を向かないし、鏡の反射もずれます。

だから、出来るだけ鏡とコルクシートをくっつけて、境目を目立たないように調整しました。

上の写真の程度であれば、許容範囲内です。

 

この境目の部分に関しては、画像加工アプリ「Pict Bear」のクローンブラシツールを使い消去しています。

 

【写真No.25】 K18ダイヤモンドペンダント 完成

 

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先日の写真と比べると、やはり構図に大胆さが無くなったと感じますね。

でもまあ、今回の目的はペンダントを吊るすことと、鏡面にペンダントを反射させること。

目的は果たせました。

 

ただ、今回の撮影は細かいところに時間がかかりました。 

カメラの位置調整をしたり、揺れ動くペンダントが止まるのを待ったり。

 

今回は、本当に「静止画」を撮っているんだなと実感できた撮影でした。

ペンダントって、思った以上に静止しないんですね。

前回のあの写真、あんなにもアップでよく静止画が撮影できましたねぇ。

 

過去の自分に、拍手。

 

撮影商品&使用道具

 

撮影商品

 

  • K18 ダイヤモンドペンダント

  

使用道具

 

  • 白箱
  • 卓上照明
  • 卓上鏡
  • 手鏡
  • コルクシート
  • 物差し
  • クリップ