お金をかけずに撮影するジュエリー写真

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【写真No.28】ジュエリー同士を重ねた写真!やってはいけない重ね方とは?

今回撮影した写真は、こちらです。

 

ダイヤモンド リング

 

暑中見舞い用写真、No.2です。

残念ながら、こちらも最終的にはボツにした写真です。

 

この写真がダメだった理由は、2つあります。

 

1つは、はがきサイズの紙に印刷したら、寂し過ぎるから。

上の写真のように、正方形にトリミングした状態だと寂しいとは思いません。

ところが、はがきサイズになったら、空白部分が多すぎる。

「ゴージャスなのに寂しい」という、何とも言えない仕上がりになってしまいます。

 

そして、もう1つの理由は、リングが重なっているから

ジュエリー写真で、商品同士を重ねるときは注意が必要です。

こちらの詳しい話は、撮り方の紹介と共に解説していきます。

 

 

使用した道具は、白箱、白画用紙、卓上照明、卓上鏡×2、リメイクシート

 

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配置はいつもと同じです。

と言うよりも、前回の引き続きで撮影しているので、本来必要ない台座までそのまま残っていますね。

白箱の下に置いている白い台座は、今回は特に役立っていません。

 

また、写真の真ん中下に置いているグレーの布は、ジュエリーを拭くために用意したものです。

指紋などの汚れや、ホコリを取るために使用しています。

 

このようなジュエリー用のクロスは、撮影時には一つは用意しておくと便利です。

カメラのレンズにも使用できますしね。

こちらのグレーの布はジュエリー専門の道具ですが、眼鏡拭きでも代用可能ですよ。

 

 

また同じクリーニング用の布でも、貴金属を磨くクロスなど、用途が別のタイプも売っています。

 

 

「貴金属の黒ずみを除去」「つや出し」といった言葉がついている場合は、安易に使用しないでください。

布に研磨剤が入っている場合、貴金属の状態や宝石の種類によっては、使用を控えた方が良いこともあります。

 

簡単な汚れやホコリを除去するだけなら、貴金属専用クロスは必要ありません。

クロスが無ければ、ティッシュで拭くだけでも十分です。

 

背景は100均のリメイクシート

 

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大理石っぽい背景は、大理石柄のリメイクシートを利用しました。

100均で売っているものです。

シールタイプなので、家具や小物に貼って使用するようですね。

かなりの大きさがあります。

 

購入した状態のままでは折れ目やたたみ癖があるので、白画用紙に貼り付けてまっすぐに伸ばしています。

 

このリメイクシートのシリーズは、他にもレンガ調や木目調など色々な種類があります。

こういったものを背景にするのも、面白いですね。

 

艶のあるリメイクシートは光が反射しやすい

 

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このリメイクシートは、ツルツルした素材で艶があります。

そのため、上の写真の赤丸部分のような、光の反射が起こりやすい素材です。

 

普段の背景であれば、光を調整するなどして、反射を消します。

ただ、今回は「大理石風」背景ですので、光の反射は消していません。

 

光が反射することで、より本物の「大理石」っぽく見えるんですよね。

 

ただ今回は、トリミングの際にアップにし過ぎたせいで、肝心の光の反射は全く写っていないのですが。

 

商品イメージが狂う重ね方はダメ!

 

出だしに書いた通り、この写真は暑中見舞いには使用しませんでした。

使わなかったもう一つの理由、それはジュエリーが重なっているからです。

 

同じ重ねるに新手も、前回の写真のような重ね方は問題ありません。

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リング、重なっていますよね。

 

今回の重ね方の、良くなかったところ。

それは、あまりにもピッタリと重なりすぎている点です。

リングが綺麗に重なっているせいで、個々のリングの形が良くわからなくなっています。

3本のリングを重ねているのか、それともこういうデザインの1本のリングなのか?

 

このようなジュエリーの本来の形が分からなくなる重ね方は、ジュエリー写真としては失格です。

 

実は同じような失敗が、過去にもありました。

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この写真、ブローチが2つ重なっているんです。

でもパッと見たとき、どのように重なっているのかはっきりしないですよね。

 

このように、個々のジュエリーのイメージが崩れてしまうような写真は、家族内会議で却下されます。

 

【写真No.28】 2021年暑中見舞い用写真 その2 完成

 

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実は、この写真は、却下されることがわかっていて撮影しました。

全体が寂しくなることも、ジュエリーを重ねるのが良くないことも、初めから分かっていたことです。

 

この写真を撮影した理由は、もっと別のところにあります。

 

何の道具も仕掛けも利用せず、こんなに綺麗にリングが重なった!

これって、すごくない?

そもそも、ジュエリー同士を重ねるときは、互いに傷がつかないように最新の注意を払います。

一か所でも傷がついたら、ジュエリーを磨き直さなくてはいけません。

クロスで磨く程度ではダメです。仕上げ作業のやり直しになります。

 

だから重ねるときは、そっと、本当にそっっと、重ねます。

音もたてずに、ゆっくりゆっくり重ねていく。

一度も落としたり、擦り合わせたりしてはいけません。

ゆっくり、慎重に、震える手を抑えながら。

 

そうして一回でぴったり重なった、3本のリング。

ホワイトワックスなどの道具は、何も使用していません。

種も仕掛けもなく、本当にただ重なっているだけのリングなんです。

 

どうしてもこの感動を、誰かに伝えたかった。

それだけなんです。

 

撮影商品&使用道具

 

撮影商品

  • Pt900 ダイヤモンドリング
  • Pt900 ダイヤモン一文字ドリング(ラウンドブリリアントカット)
  • Pt900 ダイヤモンド一文字リング(プリンセスカット)

 

撮影道具

  • 白箱
  • 白画用紙
  • 卓上照明
  • 卓上鏡×2
  • リメイクシート