今回撮影した写真は、こちらです。
今回の写真は、暑中見舞い用として撮影した写真ではありません。
暑中見舞い写真を撮影している最中に、ふと思い立って撮影したリングの写真。
ご覧の通り、こちらのリングは中石(中央のメイン宝石)の形も、脇石のデザインも同じタイプのリングです。
片方は緑色のエメラルドが、もう片方は少しイエローがかったダイヤモンドがあしらわれています。
この写真で注目するのは、背景の色。
このような色のついた宝石の場合、背景の色によっては魅力が半減することがあります。
この写真のエメラルドも、背景のゴールドに引っ張られて、本来の色を表現しきれませんでした。
今回はそんなエメラルドの色を魅力的に表現できる背景について、考えていきます。
使用した道具は、白箱、卓上照明、卓上鏡×2、背景用用紙
今回もまた、暑中見舞い写真の続きで撮影しています。
上記のような状態で、背景を変更しながら撮影しました。
使用した背景は、大理石調のリメイクシート、白画用紙、カラークリアファイルの3種類です。
同じ寒色系の背景ではエメラルドの色が良くわからない
こちらは、暑中見舞い用に用意したカラークリアファイルです。
夏らしい水色と、光の具合がお気に入りの背景なのですが…………
エメラルドの緑色に背景の青が映り込んでしまい、エメラルドの色が変わってしまいました。
宝石を撮影する場合、周囲の色が宝石に映り込むことは良くあります。
真珠も、周囲の色に大いに影響を受けますよね。
更に、色のついている宝石の場合は、その宝石が持っている色と背景色の相性も問題になります。
今回の場合は、
- エメラルドの緑に、背景の青が映ってしまっている
- 緑と青という組み合わせで、果たして緑が美しく映えているだろうか?
という二つの問題を抱えることになってしまいました。
エメラルドの背景は白が良い
結論から言うと、白背景の写真が、一番きちんとエメラルドの色を表現できました。
ただし、この写真は今回の一枚には選んでいません。
なぜなら、エメラルドが色抜けしているから。
この写真のエメラルドは、確かに背景色の影響を受けることなく、本来の色味に近い状態で撮影ができました。
ところが、エメラルドの右半分の色が薄いですよね。
これは、先ほどのクリアファイルの青がエメラルドに映り込んでいたのと、同じ問題です。
要は、エメラルドの緑に、背景の白が映り込んだようなもの。
実際にはもう少し濃い色味なのに、この状態では色の薄いエメラルドにしか見えません。
画像加工ソフトを使用すれば、多少はカバーできます。
けれど、やはり加工に頼らずにジュエリーを美しく見せたいので、残念ながらこの写真はボツにしました。
【写真No.29】 エメラルドリング&ダイヤモンドリング 完成
今回の撮影では、このエメラルドが一番エメラルドらしい色味になりました。
基本的に、色石の背景色に迷ったら、明るめの無彩色が撮影しやすいです。
本当は色の組み合わせについて勉強し、どのような組み合わせが良いのかを探すべきなのでしょう。
行き当たりばったりじゃなく、きちんと色の仕組みを勉強して。
宝石と色は、切っても切れない関係なのに、今までそれほど真剣には勉強してきませんでした。
とりあえず、カラーコーディネート検定のテキストを読破することから始めたいと思います。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- Pt900 エメラルドリング
- Pt900 ダイヤモンドリング
撮影道具
- 白箱
- 卓上照明
- 卓上鏡×2
- 背景用用紙3種(カラークリアファイル・白画用紙・リメイクシート)