お金をかけずに撮影するジュエリー写真

家にあるモノを駆使して美しい写真を撮影しよう!

当ブログはプロモーションが含まれています

【写真No.29】色のある宝石が付いたジュエリーは写真背景に注意する

今回撮影した写真は、こちらです。

 

エメラルド ダイヤモンド リング

 

今回の写真は、暑中見舞い用として撮影した写真ではありません。

暑中見舞い写真を撮影している最中に、ふと思い立って撮影したリングの写真。

 

ご覧の通り、こちらのリングは中石(中央のメイン宝石)の形も、脇石のデザインも同じタイプのリングです。
片方は緑色のエメラルドが、もう片方は少しイエローがかったダイヤモンドがあしらわれています。

 

この写真で注目するのは、背景の色。

このような色のついた宝石の場合、背景の色によっては魅力が半減することがあります。

 

jewelry-foto.hatenablog.com

 

この写真のエメラルドも、背景のゴールドに引っ張られて、本来の色を表現しきれませんでした。

 

今回はそんなエメラルドの色を魅力的に表現できる背景について、考えていきます。

 

使用した道具は、白箱、卓上照明、卓上鏡×2、背景用用紙

 

 

今回もまた、暑中見舞い写真の続きで撮影しています。 

上記のような状態で、背景を変更しながら撮影しました。

 

使用した背景は、大理石調のリメイクシート、白画用紙、カラークリアファイルの3種類です。

 

同じ寒色系の背景ではエメラルドの色が良くわからない

 

f:id:himmelan:20210720000308j:plain

 

こちらは、暑中見舞い用に用意したカラークリアファイルです。

夏らしい水色と、光の具合がお気に入りの背景なのですが…………

 

エメラルドの緑色背景の青が映り込んでしまい、エメラルドの色が変わってしまいました。

 

宝石を撮影する場合、周囲の色が宝石に映り込むことは良くあります。

真珠も、周囲の色に大いに影響を受けますよね。 

jewelry-foto.hatenablog.com

 

更に、色のついている宝石の場合は、その宝石が持っている色と背景色の相性も問題になります。

 

今回の場合は、

  1. エメラルドの緑に、背景の青が映ってしまっている
  2. 緑と青という組み合わせで、果たして緑が美しく映えているだろうか?

という二つの問題を抱えることになってしまいました。

 

エメラルドの背景は白が良い

 

f:id:himmelan:20210720000305j:plain

 

結論から言うと、白背景の写真が、一番きちんとエメラルドの色を表現できました。

ただし、この写真は今回の一枚には選んでいません。

なぜなら、エメラルドが色抜けしているから。

 

この写真のエメラルドは、確かに背景色の影響を受けることなく、本来の色味に近い状態で撮影ができました。

ところが、エメラルドの右半分の色が薄いですよね。

 

これは、先ほどのクリアファイルの青がエメラルドに映り込んでいたのと、同じ問題です。

要は、エメラルドの緑に、背景の白が映り込んだようなもの。

 

実際にはもう少し濃い色味なのに、この状態では色の薄いエメラルドにしか見えません。

 

画像加工ソフトを使用すれば、多少はカバーできます。

けれど、やはり加工に頼らずにジュエリーを美しく見せたいので、残念ながらこの写真はボツにしました。

 

【写真No.29】 エメラルドリング&ダイヤモンドリング 完成

 

f:id:himmelan:20210719235409j:plain

 

今回の撮影では、このエメラルドが一番エメラルドらしい色味になりました。

基本的に、色石の背景色に迷ったら、明るめの無彩色が撮影しやすいです。

 

本当は色の組み合わせについて勉強し、どのような組み合わせが良いのかを探すべきなのでしょう。

行き当たりばったりじゃなく、きちんと色の仕組みを勉強して。

 

宝石と色は、切っても切れない関係なのに、今までそれほど真剣には勉強してきませんでした。

とりあえず、カラーコーディネート検定のテキストを読破することから始めたいと思います。

 

撮影商品&使用道具

 

撮影商品

  • Pt900 エメラルドリング
  • Pt900 ダイヤモンドリング

 

撮影道具

  • 白箱
  • 卓上照明
  • 卓上鏡×2
  • 背景用用紙3種(カラークリアファイル・白画用紙・リメイクシート)