今回の写真は、こちらです。
今回は、以前に【販売用ジュエリー写真】で書いた内容を深く掘り下げてみようと思います。
はい、真珠の「自然光撮影VS卓上ライト撮影」ですね。
自然光での撮影と、卓上ライトの撮影ではどのような差があるのか、実際に両方撮影して比べてみました。
ちなみに、上の写真は自然光があたる場所で、卓上ライトをつけて撮影しました。
つまり、自然光も人工光も両方あてた状態です。
では、他の撮影方法ではどのように写るのか、さっそく比較していきましょう。
- 使用した道具は、自然光・卓上ライト・白画用紙
- 1:自然光のみの撮影
- 2:卓上ライトのみの撮影
- 3:自然光+卓上ライト
- 【写真No.35】撮影者の美的感覚と好みによって評価は分かれる
- 撮影商品&使用道具
使用した道具は、自然光・卓上ライト・白画用紙
今回の撮影では、特に何の道具も用意していません。
光源は、日光(晴れた日/午前~昼頃)と卓上ライト。
白画用紙も、いつものアレですね。
撮影するものが真珠なので、映り込みを美しく見せる為に白画用紙を敷いています。
また、ボックスを使用すると、せっかくの日光が真珠にあたらないので使用していません。
つまり、道具はほぼ不要!
ただし天気と時間は重要です。
自然光は、天候によって光の強さが異なります。
また夕方になると光の色も変わります。(特に冬場は日の入りが早いので、出来るだけ日の高い時間(午前中)に撮影をしています)
簡単に準備ができるけれど、撮影ができる日時は大自然にお任せです。
1:自然光のみの撮影
こちらが、自然光のみの撮影写真です。
(室内の蛍光灯はつけて撮影しています)
オレンジ色の点のように見えているのは、室内の明かりです。
真珠の縁(上半分)の白い光が、窓からの日光ですね。
室内蛍光灯が何故オレンジに映ったのかは分からないですが、全体的に真珠中央に「暗い」部分がある写真になりました。
この写真は、白と黒(暗部)のコントラストがはっきりしていて、真珠の深みが表現できたかな?と思います。
そして、透明感ある輝きに見えるところも良いですね。
結果
良:真珠の深みや透明感が出る
悪:真珠が暗く見える
2:卓上ライトのみの撮影
次は卓上ライトのみの写真です。
要は、いつもの撮影方法ですね。
真珠の中に一か所うつっている白い部分が、卓上ライトの光です。
この撮影方法だと、ジュエリー全体が明るく写ったと思います。
真珠の色も、卓上ライトの方が現物に近い色を表現出来ました。
淡いピンクがかった白いアコヤ真珠、その色が自然光よりもはっきりわかります。
その分、真珠の深みはあまり出なかったかな?
結果
良:真珠の色が現物に近い状態で撮影できる
ジュエリー全体が明るく写る
悪:真珠の深みが、自然光の時程はっきりとは写らない
3:自然光+卓上ライト
こちらは、この記事の最初に貼った写真です。
自然光をあてて、更に卓上ライトもつけて撮影しました。
自然光の時の「真珠の深み」と、卓上ライトの時の「真珠の色」が良く表現できたと思います。
でもこの写真、光が当たった部分(真珠が白く光っている部分)が多すぎて、ギラギラしたジュエリーに写っています。
アコヤ真珠の上品さが表現できていないかな?
そんな風に思う一枚でした。
結果
良:自然光/卓上ライトの両方の良いところが組み合わさっている。
悪:映り込みの光が多すぎて、アコヤ真珠の上品さが表現できていない。
【写真No.35】撮影者の美的感覚と好みによって評価は分かれる
結局どの写真も、良いところも悪いところもあるわけで。
自然光と卓上ライトを両方使ったら、いいとこ取りになるのでは!?
と思ったのですが、結局いいところ取ったけど、悪いところも取ってるんですよね。
そう簡単に、完璧な写真にはなりません。
いずれにせよ、自然光でも卓上ライトでも、真珠の美しさの一部は表現できていると思います。
なので、どの光源で撮影するかは、撮影者の趣味によるのかな?
あとは、取りたい写真のイメージによって決める、とか。
あなたは、どの写真が一番好きですか?
私は、日光のみが一番好きです。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- K18 アコヤ真珠ピアス
撮影道具
- 日光
- 卓上ライト
- 白画用紙
今日の成果
- 一長一短は現実世界に確実に存在する