今回の写真は、こちらです。
鏡面仕上げしているK18製ダイヤモンドペンダントです。
この写真で最も厄介な点は、地金(K18)部分が鏡面仕上げであること。
ピッカピカに磨かれているので、真正面から撮影すると完全に自分が写ります。
この問題を解決する為に、今回は撮影角度と背景を工夫しました。
使用した道具は、白箱、卓上照明、鏡、書道用半紙
今回の配置はあまり特別感はありません。
普通にペンダントを吊って、鏡で煌めきを追加しました。
使用したものの中で特別な道具と言えば、背景で使用した書道用半紙です。
私は趣味で書道を習っています。
長く習うと道具もいろいろ買いそろえ、気づくと半紙が山積みになるんですよね。
中には、高級な色付or柄付き半紙も。
今回は、そんな使わないまま放置されていた半紙を背景に利用しました。
半紙は種類が沢山ある
利用した半紙は、「羅紋箋 染 ギラ振り」。
タイトルからして、凄いですネ。
写真の「特徴」欄に書いてあるように、紙自体が柔らかく、表面は金粉を撒いたようにキラキラしています。
半切(はんせつ/35×138cm/掛け軸用作品を書く半紙です)10枚で1,800円。
つまり1枚180円もする紙!
まあ、1枚の大きさが結構大きい上に、書道道具専門店で割安なものを選んでいるんですけど。
書道の専門店でなくても、Amazonで「和紙」や「仮名用半紙」「仮名用料紙(りょうし)」と検索すると背景に使える紙が出てきます。
背景として何か一つ購入するなら、いろいろな柄の紙がセットになった「仮名用料紙」がおすすめです。
今回使用する紙は1枚が大きい紙なので、とりあえず35×35cmくらいのサイズに切ります。
そして、くしゃくしゃと丸める。
それを再び広げます。
紙が柔らかいので、破れることもなく広がりました。
くしゃくしゃになったことで、キラキラの金色が複雑に反射します。
更に、漉いた紙特有の上品な高級感がGood。
これで背景の完成です。
鏡面仕上げのジュエリーは正面からとってはいけない
鏡面仕上げされているジュエリーを正面から撮影すると、あなたが写ります。
鏡面なので、当然ですね。
ジュエリー写真を良く見てみたら、撮影者が商品の金属部分に写っている! というのは、良くあることです。
しかも、今回の商品は鏡面部分が大きいので、ものすごく反射します。
その為、今回のジュエリーのような鏡面仕上げジュエリーは、正面から撮影することができません。
角度を付けて撮影する
今回のジュエリーを、「正面から」撮影した写真。
鏡面部分には、周囲の様子が綺麗に映ってしまいました。
(不思議なもので、一度「映っている」とわかると、その部分ばかりに目が行き、気になって仕方がない)
これを回避する為にも、鏡面仕上げのジュエリーの場合は、少し斜めから撮影すると良いです。
ただし、気を付けなくてはいけないのは、斜めに撮影しても何かは必ず鏡面に写ってしまうということ。
では何を映せばよいのか?
それは、「ジュエリーが美しく見える背景」。
今回選んだ背景は、金色の和紙なので、ジュエリーのゴールドとも良く合いました。
この背景の他にも、ジュエリーが美しく見える背景はあるはずです。
これからもいろいろ挑戦し、ジュエリーの金属と相性の良い背景色を探していきます。
【写真No.6】K18ダイヤモンドペンダント 完成
鏡面仕上げジュエリーに限らず、ジュエリーはピカピカである程、周囲の様子が反射してしまいます。
本来ジュエリーはキラキラピカピカだから美しいのだけれど、それを写真で表現することは本当に難しい。
今回のペンダントも、完成までに何度も角度や光の当て方を変えて撮影しています。
ベストポジションが見つかるまで、ちょっとずつ動かす。
ジュエリー写真は本当に難しいですね。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- K18ダイヤモンドペンダント
使用道具
- 白箱
- 卓上照明
- 鏡
- 書道用半紙