今回撮影した写真は、今までで一番体力が必要でした。
こちらです。
夏らしく、水面の写真を。
暑い時期は、やはり涼し気な写真が良いですよね。
今回は涼し気な波紋と、ジュエリーの共演。
水面に浮かぶ美しいジュエリーを目指します。
では早速撮影方法と、その苦労話を。
使用した道具は、白箱、鏡、卓上照明、ガラス器、ガラス板、水
撮影の様子はこんな感じです。
ガラスの器は、我が家で素麺用の器として長年愛用しているものです。
透明ガラスの器の下に青い紙(包装紙など)を敷いても、面白い背景になります。
ガラスの器には、多めの水を張っておきましょう。
今回は濡れる可能性があるので、タオルも用意します。
そう。
水面の写真撮影には、「水面っぽく見せる何か」を用意するのではなく、実際に「水」を用意するんです。
ガラス板は役に立つ
とはいえ、水を張った器の中にジュエリーを沈めるわけにもいきません。
水面の上に、ジュエリーを置く場所が必要です。
そこで登場するのが、ガラス板。
水を張ったガラス器の上に、ガラス板を置きます。
このガラス板は、昔使っていた小さなCD棚のガラス戸です。
棚本体は捨てましたが、ガラスは勿体なくて取っておきました。
基本、私は「いつか何かに使えるかも?」と思うものは取っておくタイプの人間です。
ところで、ガラス板は一枚あると重宝する撮影の便利グッズです。
プラスチック製の下敷きとは違い、ジュエリーを置いてもほとんど傷つくことがないので、いつまでも「クリアな板」状態を保てます。
普通のガラス板なら、ホームセンターにも安いものが売っています。
勿論、ネットでも手に入りますよ。
波紋を作る為に水を揺らす
水を放っておいても、波紋が生まれるわけではありません。
ましてや上からガラス板で蓋をしているのだから、水面が揺れるはずもありません。
だからと言って、無理に器を揺すれば置いているジュエリーが水中に落ちてしまう。
そこで考えたパターンは3つ。
1・ドライヤーで風を送る
2・水面を叩く
3・水面を吹く
それぞれの苦労話をご覧ください。
1・ドライヤーの風を送る
まずは、どこのご家庭にもある、普通のドライヤーで水面に風を当てる。
温風は熱いので、冷風を使いました。
ガラス板の隙間にドライヤーを入れ、水面に直接風を当てて波を起こします。
初めは弱から徐々に強めて。
出来るだけ水面に近い位置から風を当てると、大きな波紋が出ます。
まあまあ良い感じの波紋になるのですが、一つ問題点が。
片手にドライヤー、もう片手にカメラでは、シャッターが押せない!
何とかシャッターを押せても、酷い手ブレが!
基本的に一人で撮影しているので、ドライヤー&写真撮影は上手くいきませんでした。
2・水面を叩く
ドライヤー&写真が無理なら、左手で水面を叩いて波紋を作ればいい。
私は右利きなので、右手はデジカメ担当、左手が波紋担当です。
暴れる指が作る波紋は、ドライヤーよりも野性味あふれる揺れ方になりました。
ところがまたもや問題が。
暴れすぎて、上に乗せているガラス板にまで水が飛び跳ねる。
右利きだから、そんなに繊細な調整も出来ないんですよね。
結果、手を濡らしただけでした。
3・水面を吹く
撮影中はジュエリーを触るので、 あまり手を濡らすのも良くありません。
つまり、手を使わずに水面を揺らす方法の方が良い。
そこで試した最後の方法は、「息」です。
水面が揺れるように、思いっきり吹く。
強く吹いたり、長く吹いたり、角度を変えて吹いたり。
理想の波紋が出来るまで、ひたすら吹いてシャッター押して、また吹いてシャッターを押す。
何とか写真は撮れましたが、10分で眩暈を起こしました。
【写真No.7】 K18白蝶貝の蝶々ブローチ 完成
正直なところ、水面を揺らす方法は何でも良いと思います。
ドライヤーでも指、息でも、波紋を作ることには成功しました。
あとはどうやって綺麗に撮影するかが問題です。
ちなみに、何年か前にも波紋とジュエリーの写真に挑戦したことがあります。
その時はドライヤーでの撮影が、一番美しく仕上がりました。
こんな感じ。
ドライヤーの勢いある波も、良い感じでしょう?
撮影商品&使用道具
撮影商品
- K18 白蝶貝の蝶々ブローチ(ダイヤモンド 0.22ct/ピンクサファイア/タンザナイト)
使用道具
- 白箱
- 鏡
- 卓上照明
- ガラス器(水入り)
- ガラス板
- 肺活量