今回の写真は、失敗です。
ジュエリー写真を撮影していると、たまに失敗ループにハマることがあります。
何をしても、上手くいかない。
構図を変えたり、光の方向を変えたり、ジュエリーの向きを変えたり。
挙句の果てには、画像編集でいろいろ触ったりするけれど、もう失敗は失敗なんです。
こういう写真になった時は、
「やっぱり私は素人だな」
と実感します。
でも、こうして失敗した写真も公開しておけば、いつか何かの訳に立つ……ような気もします。
ということで、今回の失敗写真はこちらです。
何だか、パッとしない写真になりました。
使用した道具は、鏡、卓上照明、ガラス板、プラスチックケース、紙やすり
撮影時は、このような配置。
今回は、卓上照明にひと手間加えました。
明りにクッキングシート(トレーシングペーパーでも良いです)を巻いて、柔らかい照明にしています。
光が柔らかくなると、真珠の輝きも柔らかくなります。
他にも、あまりギラギラしたジュエリー写真にしたくない場合には、巻き付けます。
ジュエリー写真を撮影でジュエリーを傷つけるのは御法度です
今回の写真ではバックが砂地に見えるように、背景に紙やすりを使用しました。
目の粗さで、印象も様々変わります。
色も意外といろいろあるので、楽しめます。
ただし、当然ながら紙やすりの上に直接ジュエリーを置くことは出来ません。
傷が付きます。
どんなにそっと置いてもダメです。
そこで、背景と商品の間にガラス板をかませます。
紙やすりの上に直接ガラス板を置くと「紙やすり感」が強くなるので、少し高さを作って背景をぼかし、砂地っぽさを出しました。
今回は比較的低い台を使用しましたが、高い台を使うと背景をもっとぼかすことが出来ます。
これを利用して、様々なものを背景に使用するのも面白いです。
例えば、緩衝材(プチプチ)とか、皺を付けたアルミホイルとか、身の回りのいろんなものを試せます。
ガラス板に置く際にはアルコールとティッシュを使用します
ガラス板を使用する撮影は、前回も紹介しました。
前回は紹介しませんでしたが、ガラス板を使用する際にはちょっとしたコツがあります。
ガラス板の曇りはアルコールで取る
前回の写真もそうですが、ガラス板の上に商品を置く場合は、まずはガラス板をアルコールで拭きます。
少し前までは、貴重品でしたね。
薬局で普通に購入できる消毒用エタノールは、ガラス面を綺麗にするのに役立ちます。
ティッシュに少量しみこませ、拭き拭きしましょう。
ガラスは、思った以上に汚れています。
ジュエリー撮影の場合は、特に指紋などの皮脂汚れが気になります。
そこで、エタノールを使用してガラスの曇りを取りましょう。
ガラスクリーナーだと、どのような薬液が使われているかわからないので、私ははっきり成分が分かるエタノールを使用しています。
もちろん、エタノールが良くないジュエリー・宝石も存在します。
念のため、十分乾いてからジュエリーを置いてください。
ジュエリーに角度を付ける
ガラスを真上から撮影すると、どうしても自分自身やカメラがガラスに写りこみます。
そのため、多少角度を付けて撮影するのが望ましいです。
でも、ガラス板の上に平らにジュエリーを置いてしまうと、撮影時に正面を向いてくれません。
そこで、ジュエリーにも角度を付けます。
角度を付けられるものなら、何でも良いです。
今回は、小さくちぎったティッシュを使用しました。
このティッシュをジュエリーの後ろに忍ばせると、こうなります↓
ちょっとだけ、斜めにすることが出来ました。
アイテムによっては、後ろに何も置かなくても斜めに置けるジュエリーもあります。
また、写真の構図によっては、ジュエリーが正面を向かなくても良い場合もあります。
今回は、正面からの写真にしたかったので、カメラのレンズがジュエリー正面を捉えられるように、角度を付けました。
【写真No.8】なんだかパッとしない写真 完成
実は、このブローチの撮影は、以前にも何度か試しています。
背景や撮影方法をいろいろと試しました。
でも、どうも「綺麗だ!」と思える写真になりません。
何だろう?
顔、かな?
被写体のジュエリーは素晴らしいのですが、どうしてもパッとしない。
細工も、素材も最高級のものを使用しているのに、それを写真で表現できていないように感じます。
やっぱり・・・・・・顔、かな?
鼻までちゃんと描かれている、素晴らしい細工なのに。
とか言って責任転嫁し、自分のセンスのなさを棚に上げる。
これが、失敗写真が生まれる一番の原因です。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- K18ホワイトゴールド 淡水真珠のパンサーブローチ(ダイヤモンド 0.53ct/ルビー 0.26ct/ツァボライト)
使用道具
- 鏡
- 卓上照明
- ガラス板
- プラスチックケース
- 紙やすり
- 消毒用エタノール
- ティッシュ
撮影時の忘れもの
- センス