梅雨空なので、梅雨っぽい写真を探してきました。
濡れている花にダイヤモンドリングを置いている写真。に見えますよね。
でもこれは造花。
一見水滴に見えている箇所も、透明のプラスチックのような素材です。
ジュエリー写真を撮影する際、お花や葉っぱなど植物を背景に使用したい事ありますよね。
私も何度も挑戦しています。
でも正直に言うと、「本物」を使うことは少ないです。
ドライフラワーや、プリザーブドフラワー、あと造花。
私が写真に使用する植物は、ほとんど生のものではありません。
生の植物を使用しないのには、ちゃんとした理由があります。
生の植物はタイミングが難しい
私がジュエリー写真を撮影するのは、本業の合間。
あらかじめ、撮影日を決めている訳ではありません。
だから植物などの自然のアイテムを背景に用いる場合は、撮影時にたまたま手に入るものになります。
けれど生の植物は、身の回りにそれほど豊富にあるわけじゃありません。
たとえば、その日に咲いている庭の花。
たまたま部屋に飾っていた切り花。
勿体無いけれど、それらを摘み取って利用することになります。
しかも、生の植物が色艶ともに美しい期間って、とても短いですよね。
摘み取ってしまえば尚更です。
例えば今日咲いた朝顔を午前中に摘み取ってきて背景にしても、摘み取った瞬間から朝顔の花は枯れていきます。
構図を変えたり、照明位置を変えている間にも、どんどん萎れてしまう。
もたもたしていたら、あっという間に台無しに。
だから、生の植物は、タイミングよく植物が手に入り、タイミングよく撮影しないと、上手く撮影することが出来ません。
ジュエリーメインの写真にならない
このように、生の植物を利用する場合は、植物を適切に扱うことが重要になります。
出来るだけ素早く撮影して、触る時もそっと触れる。
つまり、私の意識はすっかり植物の方へと向いてしまっているんです。
そうやって撮影したジュエリー写真は、ジュエリーよりも植物が目立つ写真になっていることが多いです。
だって、植物の方ばかり気にしていますから。
花を撮りたいのか、ジュエリーを撮りたいのか。
中途半端に焦点がずれた写真は、結局どんなに撮影しても満足できる仕上がりになりません。
植物は、被写体として確かに美しいと思います。
でも私が撮りたいのは、ジュエリー。ジュエリーが美しく見える写真が良いんです。
生の植物を写真背景に使用することもあります
もちろん、たまには生の植物を背景に利用することもあります。
上の写真は、以前紹介した写真。
右上の部分は本物の葉っぱです。
こんな風に自然に生の植物を自在に利用できるようになるには、上手に植物を扱える必要があるようですね。
生の植物と、ジュエリー。
ちゃんと扱えれば、面白い写真が撮れそうだと思うのですけどね。