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【ジュエリー本No.40】鉱物愛好家・宮沢賢治の作品には沢山の鉱物知識が詰まっている

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鉱物好きな方なら常識ですが、宮沢賢治という作家は鉱物ファン側から見ると特別な存在です。

何しろ、「鉱物愛好家」として有名な方です。

仲間意識?が芽生えます。

 

宮沢賢治作品には、沢山の鉱物が(その特性も含めて)登場します。

鉱物が好きな人が読めば、「この表現は、〇〇という鉱物の▽▽な特徴のことを言っているんだな」と、ニヤリと出来るんですよ。

 

今回紹介するのは、そんな宮沢賢治作品、ではなく。

宮沢賢治作品を通して、岩石や鉱物について学ぶ本です。

 

 

 

「宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学」3

 

 

この「宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学」という本は、全部で5巻からなるシリーズものです。

筆者である柴山元彦さんが手掛けた「宮沢賢治の地学教室」という本の内容を、より深く詳細にしたものが、同書。

 

内容は、(主に、火成岩・堆積岩などの)鉱物学の内容を、宮沢賢治作品を引用しながら解説していく読み物です。

中学や高校の地学の授業を思い出しますね。

 

いつも紹介している本とは違い、完全に「読む」本。写真じゃないです。

かなりのページが宮沢賢治作品の引用なので、画像を見たい方には物足りないかもしれません。

 

でも、文学作品と実際の地学知識が繋がっていく様子は、とても興味深く、そして「スッキリ」します。

「ああ、この部分はそういう意味なんだ!」となるので、宮沢賢治作品を読んだことがない鉱物マニアの方も、「この夏は賢治だな!」となりますよ。

 

資格勉強じゃない!楽しく読める鉱物本

 

 

ジュエリーコーディネーターの資格を取得するぞ! と宣言してから数日。

年齢を重ねるごとに、文章を読むのが遅くなっていると感じます。

 

特に、「さあ勉強するぞ!」と意気込むと、遅いのなんの。

日本語なのに、日本語の意味が分からない。

表面的な字面しか追ってないから、一行前に何が書いてあったのかもわからない。

年齢とは、本当に恐ろしいものです。

 

それに比べて。

宮沢賢治の作品と、その解説が並ぶこの本が、何と読みやすいことか。

 

へぇ!とか、そうなんだ!とか、どんどん読み進めることが出来ます。

最後は、今の私たちも真剣に考えないといけない、「土砂災害」に関する話題。

これから梅雨になって、土砂災害のニュースも増える時期ですが、その前に読むとためになる知識がありました。

もちろん、土砂災害の部分も宮沢賢治作品の引用付きですよ。

 

つまり、何が言いたいかと言うと。

いつまでも別の本読んでばかりいないで、そろそろJCの勉強に戻ります。

 

引用されていた宮沢賢治作品一覧

 

 

宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学」に引用されていた宮沢賢治作品は、以下の通りです。

 

  • 十力の金剛石
  • 楢ノ木大学士の野宿
  • 台川
  • 虎石の俳句
  • イギリス海岸
  • 岩手軽便鉄道 七月(ジャズ):詩
  • 風の又三郎
  • 化物丁場

 

梅雨時のお供に、宮沢賢治作品で鉱物学を学ぶのは如何でしょうか?

もちろん、こちらもね。

 

 

「宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学3 岩石と鉱物

著者:柴山元彦

出版社:創元社