ジュエリー写真とは直接関係ありませんが、今回はある有名な漫画を紹介します。
それがこの漫画、「宝石の国」です。
市川春子さん作、宝石の国。
ジュエリー好きでなくても、有名な漫画ですよね。
2017年には、アニメ化もされていたようです。
更にはその人気の高さから、ジュエリーメーカーとのコラボまで行われたこともあります。
「今まで宝石に興味がなかったけれど、この漫画のおかげで、宝石沼にハマった」
そんな人も多いことでしょう。
私も、「宝石の国」はいろんな人から話を聞いていて、そのうち読んでみたいと思っていた漫画でもありました。
ちょっと今更感がありますが、ようやく手にしたのでご紹介を。
この記事には、ほんの少しですが、「宝石の国」1巻のネタバレがあります。ご注意ください。
主人公フォスフォフィライトの物語
(この写真に写っている宝石はアメシストです)
宝石の国の登場人物(?)は、人化した宝石たちです。
人も生物もいなくなった未来の世界で、月からやってくる月人(つきじん)と28体の宝石の肉体を持つ主人公たちの戦いを描いた物語。
主人公であるフォスフォフィライト(通称「フォス」)は、硬度が低く壊れやすいという特徴を持つ子でした。
その特徴から月人との戦いに参加できず、更には不器用なせいで他の仕事もこなせない。お調子者で明るい性格、28体の宝石の中で最年少(といっても300歳)、そんなフォスは、宝石たちのリーダーである「金剛先生」の命により、博物誌を編むことになります。
ストーリーにも絵にも宝石のような透明感が漂う
宝石の国の最大の魅力は、その幻想的な雰囲気。
物語がファンタジーな世界だということは当然のこと、作者である市川春子さんの絵には宝石のような透明感があり、とても幻想的です。
背景や人物の細部までの描き込みはないのに、とっても繊細なタッチ。
シンプルな人物画なのに、ほんのわずかなラインの変化で、登場人物の心情を描いていらっしゃいます。
出典 宝石の国 1巻
この見開きページ、登場人物の胸部から上しか描かれていないのに、心情の変化をすごく感じました。
とっても繊細な表現方法だと思いませんか?
このように、宝石の国という漫画は、表紙から巻末のおまけ漫画に至るまで、まるで宝石のような透明感で満たされています。
「宝石の国」は宝石という概念を紙に描いた作品
宝石の国は、まさに宝石を紙に描いた作品です。
ファンタジーなストーリー、透明感ある絵、色とりどりの性格の登場人物。
普通の漫画とは少し異なる、「宝石」というジャンルの本。
まだ読んだことがない方は是非、「宝石の国」へと足を運んでみてください。
宝石沼に、はまれますよ。