今回撮影した写真は、こちらです。
白、白、白、白。
真っ白な写真です。
白い真珠を白い背景で、白い小物を置いて撮影する。
今回のポイントは、2つ。
一つは、白、白、白の白重ねをどう扱うか。
もう一つは、ペンダント写真のネックであるチェーンをどう扱うか。
この2点に絞って、撮影方法を見ていきます。
- 使用した道具は、白箱、白画用紙、白皿、卓上鏡、卓上照明
- 白背景に真珠を重ねる場合は余計な光を消す
- チェーン全体を写すと昭和の香りが漂う
- 【写真No.16】Pt900 南洋白蝶珠ペンダント 完成
- 撮影商品&使用道具
使用した道具は、白箱、白画用紙、白皿、卓上鏡、卓上照明
特別な道具は特にないです。
白いお皿は、家にある普通の醤油皿です。
ジュエリー撮影で食器を使用する際、あまり大きいお皿はいりません。
むしろ小さいお皿や、箸置き程度のサイズのものが丁度いいです。
特に今回のようにお皿全体を画像に入れる場合は、できるだけ小さいお皿を用意します。
真っ白のお皿を探すなら、100均や無印良品の食器がおすすめです。
100均や無印良品には、無地でシンプルなデザインの食器が揃っているので、使いやすいアイテムが見つかります。
無地の食器は、食器としても使いやすいですしね。
もう一つ注意したいのは、できるだけ光沢のある「磁器」を用意すること。
この理由は、後で説明します。
たとえば、箸置きだとこういったタイプもおすすめです。
箸置きはお皿より小さいので、ジュエリーよりもルースの撮影向きかもしれませんね。
白背景に真珠を重ねる場合は余計な光を消す
白背景の中に白い真珠を置いて撮影すると、どうしてもメインである真珠が目立ちません。
そのため、できるだけ背景や小物は「背景」であるようにします。
以下の2つの写真を比べてください。
左側が今回の写真で、右側は加工前の写真。
2つを比べると、左の写真はお皿の光っている部分を加工で消していますよね。
赤丸の三か所です。
上のようにお皿の光を消すことで、お皿よりも中央のジュエリーに目が向くようになります。
撮影したいものはジュエリー写真ですので、ジュエリーがメインとなるように気を付ける必要があります。
今回はお皿が光って目立つので、それを画像加工で消しました。
この時、光沢のある「磁器」を選ぶ方が加工がしやすいという特徴があります。
光沢ある磁器は光を当てると強く光りますが、上の写真のように一部分しか光りません。(白いラインとして映る)
ところが、光沢のない食器の場合は、光が分散してしまい広範囲がぼんやりと光ります。
後の加工を考えると、強く光っても光沢のある食器を選ぶ方が、作業の手間は少なく済みます。
チェーン全体を写すと昭和の香りが漂う
チェーンが長く写った写真は、余程バランスよく撮るか、おしゃれな小物or背景を用意しないと、昭和の香りが漂う「古い」写真に見えてしまいます。
上の写真は、私の周囲でコテンパに罵られた写真。
「ダサい」
「古臭い」
「30年前の女性ファッション誌」
まあ、その通りだと思います。チェーンの撮影は、私が苦手なジュエリー写真の一つですから。
でも、チェーンが写らないとペンダント写真にはなりません。
そこで、今回ペンダントを題材にするにあたって、私は考えました。
チェーンを短くする方法。
皿の下に隠す。
単純な方法ですね。
今回、わざわざ小物に高さのあるお皿を用意したのは、写真に写らない位置にチェーンを隠せるからです。
この状態で真上から撮影することで、チェーンを効果的に隠すことができます。
それよりも、長いチェーンをバランスよく撮影する方法を学ぶべきだなぁ、とも思いますが。
【写真No.16】Pt900 南洋白蝶珠ペンダント 完成
真珠は、映り込みがあるのが当たり前のジュエリーです。
この記事でも紹介しましたが、映り込んでナンボです。
なので、白い真珠である白蝶真珠には、できるだけ白を映り込ませてあげたい。
ところが、白い背景に白いジュエリーを置いても、全然目立たないですよね。
そんな時は、背景や小物の目立つ箇所を出来るだけ消してしまいましょう。
存在していることを忘れてしまうような状態に。
そう、まるで黒子のように。
ジュエリー写真の主役はジュエリー。
そんな当たり前のことを思い出す瞬間でした。
あ、それと。
昭和臭漂う写真撮影が見たい方は、いつでもお声がけください。クソダサい写真の撮り方ならすぐにご用意いたします(泣)
チェーンをバランスよく撮影する方法があったら、誰か教えてください。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- Pt900 南洋白蝶珠ペンダント
使用道具
- 白箱
- 白画用紙
- 白皿
- 卓上鏡
- 卓上照明
欲しいもの
- おしゃれに見える構図
- ハイセンスなバランス感覚