今回は、ちょっといつもと違う写真です。
まずはご覧ください。
恥ずかしながら、土台は私です(^^;
ジュエリーを撮影するなら、どうしても避けられない写真。
それは、こういったジュエリー着用写真です。
着用写真は、仕事上どうしても必要な場合があります。
まさかモデルさん雇うわけにもいかないので、モデルは多くの場合は私です。
素材(人間の方の)が良くないので、正直苦手分野。
しかも、モデルとカメラマンが同一人物なので、とんでもなく大変。
今日はそんなお話です。
手の写真で使用した道具は、白箱、鏡、卓上照明、私
手の場合は、普段と同じ配置です。
(下手な絵ですみません)
何も変わったことは、ありません。
強いて言うなら、(個人的願望により)出来るだけ手を綺麗に見せたいので、無駄な努力をしています。
撮影前日の夜に、手に化粧水をつけて、ハンドクリーム塗って、保湿用手袋付けて寝ます。
普段はネイルをしないのですが、一生懸命ネイルバッファーで爪を磨くことも忘れてはいけません。
とは言え、ほとんど無駄です。
一晩では、手入れしたことない手はどうにもなりません。
ただ、私の気持ちは晴れます(笑)
あと、寒い時期は血色が悪くなるので、部屋は温かくしています。
私は冷え性なので、手も出来るだけ温めてから撮影。
これで準備は万端。
指が長く美しく見える角度を見つける
撮影の前に、一つすることがあります。
それは、指が長く美しく見える角度を探すこと。
手モデルではない自分の手を利用しているので、多少は目を瞑るしかありません。
でも、可能な限り美しく見せたい!
そんな時は、手を真正面から撮影せずに、手の甲側から撮影すると指が長く見えます。
あまり角度を付けすぎると肝心のジュエリーが美しく見えないので、丁度良い角度を探しましょう。
指は、気持ち丸める感じで、手の甲よりもちょっとだけ下げます。
指を反らせて撮影している着用写真も多く見かけますが、反らすと指関節の皺が目立ってしまいます。
若く美しい手ならいいけれど、年を重ねると手も皺が増えるので、何だか美しくならないです。
そこで、手の関節皺を伸ばすためにも、指はわずかに丸めて反らさない形がおすすめ。
手は人によっても全然違うので、いろいろな角度で試してください。
片手撮影で指がつる
手の角度が決まったら、いざ撮影です。
片手がモデルをしているので、当然もう一方の手だけで撮影をします。
ぶれないように、ピントを合わせて。
ジュエリーが綺麗に見える角度を探しながら。
三脚の利用も可能ですが、角度を変えて沢山撮影したいので、カメラの固定はしていません。
するとこんな状態に。
右手がプルプルすると、モデルしている左手もプルプルする。
肘をテーブルに付けて固定しても、シャッターの押し方が下手でピンボケる。
そうこうしているうちに、指がつる。
一見何でもない着用写真は、裏方でこんな苦労をしています。
【写真No.14】ダイヤモンド一文字リング着用写真 完成
この写真は、多少画像加工をしています。
手は意外とシミが多いので、見た目が多少は綺麗になるように消しました。
モデルさんの手が如何に美しいか、よくわかりますね。
次回は、ネックレスを付けた上半身の撮影方法を解説します。
うすうす感づかれている方も、いらっしゃるでしょう。
上半身の撮影は、手の撮影とは比べ物にならない程の苦労が………
撮影商品&使用道具
撮影商品
- Pt900 ダイヤモンド一文字リング(ハーフエタニティ)
使用道具
- 白箱
- 鏡
- 卓上照明
- 私