とても久しぶりなジュエリー写真のお話です。
なぜ久々にジュエリー写真の話をしたのか?
それは、
今年が半分終わってしまったことで、今年の目標のことを急激に思い出したからです☆
→今年の目標「真珠写真撮影の上達」
月日が経つのは、早いものですね………
さて。
今回の写真は、こちら。
あっさりとした真珠の写真です。
使用した道具は黒画用紙と黒手袋
今回は久々の写真撮影に関するお話ですが、内容は過去記事と被るところも多いです。
ざっくり言うと、
真珠撮影は、やっぱり黒レフ板と黒手袋があると良いよね。
というお話です。
今回の撮影風景です。
光源は右側からの卓上ライトです。商品(真珠ルース)は赤丸の位置に置きました。
黒手袋は、いつも通り撮影する手に着けています。
この時期気を付けたいのは、半袖での作業が多い為、腕の色が真珠に写る可能性がある、ということ。
今回は用意していませんが、撮影時に自分の手の映り込みが気になるようなら、腕も隠せるような長い手袋(日よけ用の手袋など)を用意すると良いですよ。
また、今回は黒画用紙をレフ板代わりに使用していますが、レフ板の位置は商品の後ろ側です。
少し前に、真珠撮影用のレフ板の話をしていました。
この時はいろいろなレフ板を使っていましたが、私個人は黒のレフ板を使った写真が一番「真珠が美しく見える」と感じています。
今回はその理由について、浅めの深堀をしていきたいと思います。
黒レフ板で得られる効果とは
黒レフ板が良いと思った理由は、レフ板も真珠に映り込むから。
黒が真珠に映り込むと、真珠に深みが増すように感じます。
まずはこちらの写真。
これは、レフ板を置いていない状態での撮影です。
逆に、こちらが黒レフ板アリの写真。
もう少し、詳しく見ていきましょう。
下の写真の赤丸に注目してください。
(上:黒レフ板なし/下:黒レフ板あり)
赤丸部分に、黒レフ板が映っているのがわかります。
この映り込みがあることで、真珠の深みが増しているように思いませんか?
また、映り込み全体が丸に近い形になるので、真珠の丸さも際立っていますよね。
黒レフ板の効果は限定的?黒レフ板が有効な被写体とは
ここまで見てきたように、黒レフ板が映り込む利点は、
- 真珠に深みが増す
- 真珠の丸みが増す
この2点です。
ですが、上記の内容を突き詰めると、被写体には以下の2つの条件が必須になります。
- 黒レフ板をはっきりと映り込ませることが出来る、テリの良い珠であること
- 丸い真珠であること
つまり、「真珠撮影=黒レフ板と黒手袋さえあれば美しく写る」というわけではありません。
この方法は、あくまでも、品質の良い丸珠に対してのみ有効な手段だと考えられます。
【写真No.40】丸い真珠と黒レフ板
今回はとってもシンプルな写真でしたが、この一枚にも私なりの工夫があります。
真珠を美しく撮影する際には、必ず映り込みについて意識しないといけないと、私は思います。
出来るだけ真珠の深みを出し、尚且つ無駄な映り込みを入れない。
そのためには、深みを出す黒レフ板、余計なものを映り込ませない黒手袋は有効な手段だと考えられま。
夏の暑い時期は、手袋暑苦しくて嫌なんですけれどね。
撮影商品&使用道具
撮影道具
- 黒画用紙
- 黒手袋
撮影商品
- 白蝶真珠 9.8mm珠
気づいていましたか?
今回のこの真珠、アコヤ真珠のような色味をした白蝶真珠だったんですよね。
ある地域で養殖されたもので、結構珍しい珠です。