お金をかけずに撮影するジュエリー写真

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【写真No.26】ペンダントを吊るして撮影する際に最も注意する点とは

今回撮影した写真は、こちらです。

 

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吊るしたペンダントの写真です。

今回は、前回の写真とは異なり、下に鏡は敷いていません。

吊るしたペンダントを、床面から2~3mm離した位置に配置しました。

 

実は、このわずか2~3mmが今回のネックです。

ペンダントを少し浮かせることで、ある問題が生じています。

 

今回は、吊るしたペンダントで起こる、当たり前の問題について考えていきます。

 

 

使用した道具は、白箱、卓上照明、卓上鏡、手鏡、ラメ入り色紙、物差し、クリップ

 

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まずは撮影の様子です。

前回と大きな違いはありません。

 

今回も透明の物差しとクリップで、ペンダントを吊るしました。

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 背景は、こちらの折り紙を使用しています。

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この用紙に限らず、背景の後ろを反り上がらせると、一部光のラインが出てしまいます。

上の写真だと、銀色のラメ折り紙の左側に白い光の筋が出てますよね。

 

この光の筋は、出ない方がよりシンプルな背景になります。

特に完全な無地背景の場合は、光の筋は悪目立ちしがちです。

 

そのため光の筋が出来た場合は、照明の位置をずらしたり、背景用紙の反らせ方を変えて、背景の修正をしています。 

今回の場合はラメ背景なので、あまり気にせずに撮影しました。

 

これで準備は完了。

では早速撮影に…………という訳にはいかないのです。

 

ペンダントは吊るすとバランスが悪い

 

このペンダントに限らず、ジュエリーとは着用することを目的に作成しています。

当たり前のことです。

 

つまり、着けたときに美しく見えることが一番重要で、吊るした時に美しくある必要はありません。

そのため、多くの場合、ペンダントは吊るした状態ではバランスが取れないのです。

 

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この写真を見ても分かる通り、わずかですが、ペンダントの下部が左側に傾斜していますよね。

 

この現象は、チェーンを通すカンの形にも影響を受けます。

 

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カンとは、このようなチェーンを通す部分のことです。

 

今回撮影したペンダントは、上の写真のようなカンがありません。

代わりに、本体の裏面をチェーンが通るタイプです。

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このような形のペンダントは特に、吊るした状態だとバランスが取れず、トップが傾いてしまうのです。

 

傾くのはペンダントとしては正しい状態

 

吊るした状態でペンダントが傾くことは、決して悪いことではありません。

むしろ傾いているからこそ、ペンダントトップが安定します。

 

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黒い部分が体です。

ペンダントの傾いている部分が体に押されている状態なので、程よく体に密着しています。

 

このように「ペンダントの傾き」自体は、決してバランス悪く作られた失敗作という訳ではありません。

 

でもジュエリー写真の撮影時には、この傾きが問題になります。

 

傾いた状態ではペンダントが俯いてしまう

 

ペンダントが傾いたまま正面から撮影すると、ペンダントトップは俯いた状態になります。

俯いたペンダントは、何とも言えない寂しい雰囲気に。

 

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ペンダントが傾いたまま、正面から撮影するとこのような状態になります。

人も物も、俯いたら暗い印象になるのは同じ。 

華やかなジュエリーを撮影したいのに、俯き加減で沈んだ印象の写真では台無しですよね。

 

そこで、傾いたペンダントを撮影する際には、見上げ気味に撮影します。

できるだけ、レンズとペンダントトップが平行になるように。

そうすることで、根暗な写真が華やかなジュエリー写真に変化するのです。

 

【写真No.25】 エメラルドペンダント 完成

 

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今回は、ペンダントの傾きを気にしながらの撮影でした。

床面からわずかに浮かせるだけで、ペンダントは意外と傾くものです。

 

このペンダントの場合、比較的傾きは緩やかでした。

そのため、ほんのわずかに撮影角度を変えるだけも十分。

 

ですが、大きく傾いてしまったペンダントの場合は、カメラの角度だけでは修正できないこともあります。

そのようなペンダントを撮影する際は、浮かせることはあきらめて、そっと床面にペンダントをつけて撮影しています。

 

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ほんのわずかな傾きも、写真にすると目立ちます。

ペンダントを吊るして撮影する際には、ペンダントの傾きにも十分な注意が必要なんですよ。 

 

撮影商品&使用道具

 

撮影商品

 

  • Pt900 エメラルド&ダイヤモンドペンダント 

 

使用道具

 

  • 白箱
  • 卓上照明
  • 卓上鏡
  • 手鏡
  • ラメ入り色紙
  • 物差し
  • クリップ