前回の続きです↓
前回はリングの着用写真の撮影方法を、解説しました。
今回は、ネックレスを着用した上半身写真の撮影方法です。
こういった着用写真は、撮影者と着用者が別の人物であれば注意点も異なります。
けれど、私は一人で撮影者と着用者をこなしていますので、自撮りという別の問題が。
今回は、そんな上半身自撮りの難しさについてのお話です。
- 使用した道具は、鏡と私
- ジュエリーは着用して初めてわかる特徴がある
- 上半身の自撮り撮影裏側で行われている苦労の数々
- 【写真No.14-2】テグス編みアコヤ真珠ネックレス 着用写真 完成
- 撮影商品&使用道具
使用した道具は、鏡と私
今回は、特に特別な道具は用意していません。
いつもの卓上鏡だけ使いました。
またいつものように背景を下に敷くわけにはいきませんので、背景は選ばなくてはいけません。
できれば、白~アイボリー系の壁紙の前がおすすめです。
ただし白い服を着る場合は、濃い色の背景を持ってくるのも良いですね。
いずれにせよ、撮影場所(多くの場合は自宅)の壁紙をそうそう変えられるものでもありませんので、私はあまり深く考えてはいません。
一つだけ気にしていることは、壁以外のものが写りこまないようにすること。
照明のスイッチや家具など、日常感が見えるものは写らないようにしています。
では早速、撮影した写真を確認していきましょう。
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一番上手く撮影できたのが、この写真です。
背景は、日常感満載の「クローゼットの扉」。
どうしてこの場所で頑張って撮影してしまったのか、今でもよくわからない(反省)
ジュエリーは着用して初めてわかる特徴がある
少し色合いは異なりますが、今回撮影した商品はこのネックレスです。
こうやって白い背景で撮影しても、おおよその商品の感じはわかりますよね。
この写真以外にも、ネックレスの近影も撮影しました。
(右が、実際に私が着用したネックレスです)
これはこれで美しいネックレス写真だと思いますが、やっぱり着用写真とは印象が異なります。
特にこのネックレスは「透明テグスで編まれている」ので、着用すると「肌に点々と真珠が乗っている」ように見えることが最大の特徴であるアイテム。
つまり、着用写真でないと、このネックレスの特徴が表現できません。
だからこそ、着用写真が必要!
さあ、頑張って自撮り撮影開始です。
上半身の自撮り撮影裏側で行われている苦労の数々
上半身自撮りの裏を、一枚の絵にまとめました。
汚い手書き絵&文字で申し訳ございません。
順に解説していきます。
肩は少し下げて二の腕のはみ出し肉にも気を付ける
(気を付ける、と言われてもねぇ)
肩を下げるのは、ネックレスを着けている首を、少しでも長く見せたいからです。
私はかなりのなで肩タイプなのですが、そういう意味で肩を下げるのではなく、肩全体を下へと押し下げる(首を伸ばす)イメージです。
そして問題の二の腕。
まず、姿勢を良く見せる為に、脇を締めます。すると脇周辺にはみ出し肉が。
特に今回の写真のように、腕が出る服の場合は軽い絶望感に襲われます。
そこで行うのが、はみ肉対策。
脇は締めた状態のまま、二の腕を体側から放そうと意識します。
腕が外側へと引っ張られてるような感じで。
すると、がっちりと脇を締めた時よりも、はみ出し肉が軽減されます。
でも、腕に力が入っているので、二の腕はプルプルのパニック状態です。
(しかも今回の写真では、結局二の腕写ってないし)
私はこの撮影時に、ダイエットを決意しました。
視線は上、顎も上向きに
首という部位は、体の中でも特に年齢の出やすい箇所の一つです。
皺や弛みは、少しでも軽減したいですよね。
そこで、視線を斜め上に向け、顎も少し持ち上げます。
首の皮を引っ張る感じです。
ですが、視線を上に向けることで大きな問題が生まれます。
カメラが見えない!
カメラの方を見ずに撮影すると、わずかに手元が狂い、レンズがあらぬ方向を向くこともしばしば。
無駄な撮影を避ける為にも、視線を上に向けるのはシャッターを押す直前にしましょう。
レフ版代わりの鏡を腕に乗せる
体勢が決まったら、レフ版の代わりとなる鏡を用意します。
この時、自分の体に光を当てるわけではありません。
あくまでも、主役はジュエリーです。
ジュエリーに光が当たるように、腕と胴体で鏡の角度を変えていきます。
ただし角度調整をやり過ぎると、鏡が落ちます。
大抵、足の上に落ちます。
気を付けてください。
体勢と鏡が揃ったら撮影開始
体の角度と、鏡の角度が整ったら撮影です。
この時、当然ですがコンデジやレンズは自分の方を向いています。
スマホで撮影する場合も、画素数が落ちるインカメラではなく、外側に付いているカメラを使います。
そのため自分が今一体どんな角度で撮影しているのか、またピントが合っているのかは、撮影している私には一切分かりません。
これでは、カメラの角度調整もピント合わせも出来ませんよね。
この問題を解消する為に、撮影時は自分が写る位置に姿見を置きます。
鏡越しにコンデジorスマホの画面を確認すれば、自分が今どんな写真を撮ろうとしているかわかります。
(姿見がない場合、先ほどレフ板用に用意した鏡を活用します)
と簡単に言いましたが、この調整が意外と難しい。
鏡越しに自分を見ていると、どちらに動けばいいかよくわからなくなります。
右が左で、左が右で………
よくわからないっ! となった場合は、もうとにかく沢山撮影します。
当たって砕けろの精神です。
ちょっとずつ角度を変えながら、半押しでピンと合わせながら、普段よりも数多く撮影します。
そうして、当たって砕けるのです。
私の心が。
粉々に。
(次回からは、誰かにモデル頼もうかしら)
【写真No.14-2】テグス編みアコヤ真珠ネックレス 着用写真 完成
今回の写真も、やっぱり多少の加工は行っています。
主に首の皺とか色むら。
モデルさんってすごいなぁ、とつくづく感じます。
そして、自分に誓うのです。
今度こそダイエットしよう。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- アコヤ真珠 テグス編みネックスレス
使用道具
- 鏡
- 私
- 普段使わない上腕二頭筋・三頭筋など