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【ジュエリー本No.37】家庭画報5月号は文章を読むことが重要!

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毎度おなじみ、家庭画報のご紹介です。

5月号も見どころ満載なジュエリー本でしたね。

 

家庭画報は、写真が綺麗なことは言うまでもありません。

今回は別の意味で注目のコーナーがありました。

 

 

 

文章に注目!ジュエリーやメゾンの解説付きの特集

 

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家庭画報5月号は、いつもよりジュエリー写真が多い一冊ですが、何よりおすすめするのは、ジュエリーの特集

(まあ、このブログでおすすめしているのは、いつもジュエリー特集なんですけれど)

 

ジュエリーの真髄を知る

 

凄いタイトルですね。

このコーナー4章に分かれた特集で、それぞれに異なる角度からジュエリーやメゾンを紹介しています。

 

家庭画報ですから、言うまでもなく写真は素晴らしいです。

でも、今回注目したいのは、写真ではなく解説文。

 

単純に、各ジュエリー紹介が並んでいる訳ではありません。

そのジュエリーが作られた背景や、どの部分が優れているのかなど、一歩踏み込んだ解説が!

まるで、美術館の作品の横にある解説を読んでいるかのようです。

 

東京・国立科学博物館で現在開催中の「宝石 地球がうみだすキセキ」に、まだ行けていない私の悔しさを埋めてくれる、素晴らしい内容でした。

 

1・アルビオンアート

 

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第一章は、かつて王侯貴族が作らせた博物館級ジュエリーを、宝石史の研究家の山口遼先生の解説付きで紹介

 

タイトルにあるアルビオンアートというのは、日本のあるジュエリーコレクションの名称です。

あまり知られている名前ではないかもしれませんが、実は一人の日本人が収集した世界最大級のジュエリーコレクションなんですよ。

 

アルビオンアートに関する詳細は、私のつたない文章よりもグーグルで「アルビオンアート」と検索してください。

公式HPに眩いジュエリーが並んでいます。

 

この特集で紹介されているアルビオンアートのジュエリーは、正直実用性は皆無。

でも、どうせ見るなら、こういった凄い作りのジュエリーをじっくり見たい!

第一章は、そんな美術館ジュエリーたちの紹介です。

 

2・そのハイジュエラーたる理由

 

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第二章では、ティファニー、カルティエ、ヴァンクリーフ&アーペルなどといった一流メゾンの紹介です。

もちろん、各メゾンの最高級ジュエリー写真と一緒に

 

ここでは、単純なメゾンの紹介ではなく、設立から現在に至るまでの功績や特徴が紹介されています。

自分の好きなジュエラーがある人は、是非そのページを読んでみて下さい。

そのメゾンの事が、もっと好きになれると思いますよ。

 

ちなみに。

第二章の内容をさらに深く知りたい方は、以前紹介したこの本もおすすめです。

 

jewelry-foto.hatenablog.com

 

家庭画報は、「美しくジュエラーの歴史を紹介する特集」

ブランド・ジュエリー 30の物語は、「生々しくジュエラーの歴史を紹介する本」

 

あなたはどちらがお好みですか?

 

3・私の一部となって輝きを増すジュエリー/4・日々を彩る名作ジュエリー

 

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第三章・第四章は、つけて楽しむジュエリーの紹介です。

もちろん、家庭画報なので「気軽に身に着ける」とはいかないような、ジュエリーも沢山掲載されていますが。

 

この二つの章は、本文よりも写真に注目をしました。

文章に魅力がないという意味ではなく、写真がとても勉強になるから。

 

特に第四章の写真。

白背景で撮影されたジュエリーは、ものすごく私好みでした。

 

色彩豊かなジュエリー。

そして白地背景にうつる、ジュエリーの影。

真珠に映り込んでいる、撮影風景。

 

どうやったらこんな写真が撮影できるのか少しでも知りたくて、宝石用ルーペを駆使して写真を拡大してガン見!

(傍から見たらおかしな人にしかみえませんね)

 

そうしてわかったことは、ただ一つ。

プロってすごいなぁ。

 

雑誌を画集として見てしまう癖がある

 

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皆さんは、雑誌の文章部分を読みますか?

私はほぼ読みません。

画集状態です。

 

字が細かいから、商品の簡単な解説しか載ってないから。

そんな風に考えていました。

もちろん、雑誌後半にある文章メインのコーナーは読みます。

でも、月刊誌の大半を占めている、「ページ大部分を占める写真+端っこに追いやられる文章」はほとんど読んだことがありませんでした。

 

今回、その認識を改めようと思います。

家庭画報5月号。

添えられた文章を読んでこそ、写真に写っているジュエリーの真の意味を知ることができる。

ジュエリー写真だけではもったいない、そんな一冊でした。

 

 

「家庭画報 5月号

出版社:世界文化社