この写真は、私が撮影した中でも、かなりお気に入りの写真です。
正直な感想を言うと、ジュエリーのピントはキチンとあっていないし、チェーン部分も絶妙に歪んでいる。
本当なら取り直すべき写真なのですが、この写真はずっと保存しています。
なぜなら、この写真の撮影の苦労を覚えているから。
写真を見るとわかるのですが、こちらのペンダントは上から吊っている状態です。
しかも、下に敷いている鏡との間は、わずかに紙一枚分。
この状態にペンダントを吊るすのに、どれだけ苦労をしたことか。
しかも、吊るしたペンダントはよく揺れます。
そのため撮影時には、ペンダントが静止するまで待たないといけない。
しかもしかも。
少しでも揺らしたり、エアコンなどの風が当たっても、ペンダントは再び揺れる。
シャッターを押す、それだけの行為も細心の注意が必要でした。
撮影するたびに、揺れ動くペンダント。
制止するのを待つ、健気な私。
撮影しても撮影しても、満足にピントが合わない。
撮っては待ち、撮っては待ち、の繰り返し。
そして何十枚と撮影した後に、PCでの仕上がりチェック。
ほとんどの写真は、ブレていたり、ペンダントが正面を向いていない。
そんな中、この一枚があった時の感動は、ひとしおでした。
でも、やっぱり今見るとピントはあってないし、歪んでる。
写真としては好きなんですけど………やっぱり、及第点には届いていないですね。
もう一度この形での写真撮影、頑張ってみようかな?