今回撮影した写真は、こちら。
またまた、真珠です。
南洋白蝶真珠ペンダント。
今回の写真の主な目的は、映り込み。
真珠の映り込み問題は、以前の記事の通りです。
今回は、この映り込み問題を解消するべく、撮影していきました。
では早速、今回の撮影の様子を見ていきましょう。
使用した道具は、卓上照明とA4用紙+α
今回は、今までで一番道具を使用しない撮影でした。
撮影時の様子は、こんな感じです。
白いA4用紙の上には、半透明の白板を置いたのですが・・・
・・・・・・?
被写体も何も見えないので、概要説明を↓
赤い四角が半透明の白板、黒丸あたりに被写体があります。
半透明白板とは、無印良品で買った卓上ミラー(ポリプロピレン製)です。
紙よりも光沢があり、ツルツルした面よりもマット感がある。
そんな特徴を生かし、照明の光をぼかす為に使用しました。
そんなことよりも。
白箱も鏡もない状態での撮影です。
真珠の映り込みはどうなるのか!
真珠の映り込みは周囲の様子
以前の記事でも、真珠は周りの様子が映るから厄介だと述べました。
なので、今回はあえて周りに何も置かないことで、「周りの様子」そのものを無くすことに。
まず、白箱も含め周囲に何もない状況を作ります。
撮影する私の手には、真珠と同じ色の白手袋を。
そうして撮影できた写真は、思った通りほとんど何も映り込みません!
真珠を拡大してみましょう。
真珠の一番外周りをぐるっと囲う白の正体は、背景の白。
中央の真っ白に映ったものは、照明の光。
そして、背景と照明の間の黒い部分が、今回映り込んだ「周囲の様子」です。
中央右側に、窓と撮影している私の手(白手袋)が映っていますね。
カメラは、中央の照明の光に出来るだけ隠れるように位置取りしました。
でも他に映っているものもなく、全体にすっきりした真珠が撮影できました。
最後に私が存在した痕跡を消す
ゴルゴ〇3?
いえ、加工の話です。
映り込みの修正の前に、全体の明るさと色調整をします。
今回は真っ白に写したかったので、カメラのホワイトバランスを弄りました。
ところが、PCで見ると「白」が「青」く映りすぎていました。
そこでいつもの黄色味消しの色修正とは逆に、青味消しの修正を。
赤と緑を足して、青を引く=写真に黄色味を与える
すると、背景が自然な感じの白になりました。
次に本番の、真珠に写りこんだ私の消去です。
PictBearのツールの一つ、「クローンブラシ」を使用して余計なものを消していきます。
クローンブラシとは、画像の一部分を別の場所に塗ることが出来る機能。
他の画像編集ソフトにもあり、使い方自体はどれも大差はありません。
消したい箇所のすぐそばでコピーして、コピーした画像で消したいものを上から塗りつぶす。
クローンブラシの使い方のコツは、線で塗りつぶすのではなく、点で塗りつぶすこと。
一度に沢山消そうとすると、どうしても不自然になります。
少しずつ、少しずつ、不自然にならないように不要な箇所を消していきます。
はい、消えました。
けれど、クローンブラシは多用すると写真が不自然になるので、あまり好きな機能ではありません。
今回は、目的である「真珠撮影の理想の映り込み」に近づける為に利用しました。
No.3 南洋白蝶真珠ペンダント 完成
今回は、私の中の理想の映り込みを表現する為に、撮影+加工を行いました。
お手本にしたのはこちら。
二度目の登場「Japan Precious」2020年夏号。
この雑誌の25pに登場している、MIKIMOTOの商品写真を参考に頑張りました。
この出来では、参考にしたと言ったら叱られそうですが。
撮影商品&使用道具
撮影商品
<Pt900製 南洋白蝶真珠ペンダント>
- SOP(south-ocean-pearl=南洋真珠の略です)珠:11-11.9mm ドロップ珠(変形)
- ダイヤモンド:0.25ct
使用道具
- 卓上照明
- A4コピー用紙
- 無印良品卓上ミラー(ポリプロピレン製)