今回は、いつもとちょっとだけ趣向が違います。
まずは、こちらの写真をご覧ください。
これは、私が普段使っている白背景用の白い画用紙の写真。
良く見ると、あちこちに折れ目やシワが見えていますよね。
赤い丸の部分に注目してください。
シワが見えてますよね。
このような部分が出来ると、折角何もない白背景を用意したのに、変に目立ってしまいます。
今回は、そんな白背景が白くならない問題について、考えていきます。
- 結論:背景用画用紙は定期的に交換するべき
- 画用紙の寿命はどれくらいか?
- 新しい背景用紙は画用紙より柔らかい模造紙
- 模造紙は巻いている紙ならではの弱点がある
- 折れ目・シワ・巻き癖を改善する身も蓋もない方法
結論:背景用画用紙は定期的に交換するべき
上の写真の赤丸部分、折り目?シワ?がうつってますね。
どんなに真珠を美しく撮影できても、これでは台無しです。
こんな風に背景用の画用紙に折れ目やシワが付いたら、もう背景用紙としての寿命が来たと割り切って、新しい背景用の用紙を用意するべきです。
おそらく、プロのカメラマンなら、光の当て方やカメラの設定でこんなシワは消せる(軽減できる)のでしょう。
でも、私はプロカメラマンではありませんので、そこまでの技術は望めない。
加えて「どうせ光の当て方を工夫するなら、ジュエリーに当てる光の方を工夫したい!」というのが本音。
背景は、あくまでもそのまま真っ白であって欲しい。
また、出来上がった写真を画像加工してシワを消そうとしても、結局背景が不自然になるだけです。
画像の加工に時間をかけて、結局不自然な写真が出来上がったら、元も子もないですよね。
だから、こんな風に背景用紙にキズが付いたら、新しいものに交換する方が早いし確実なんです。
画用紙の寿命はどれくらいか?
画用紙の寿命は、正直に言うとわかりません。
今回の写真で使用した画用紙は、まだ2,3回しか使用していませんでした。
逆に、何か月も美しい状態のまま使えた画用紙もあります。
画用紙の寿命とは、折れ目やシワが付いた時。
残念ですが、それがいつ起こるのかは分からないのです。
画用紙に折れ目やシワが付く理由は様々です。
画用紙の使用中に折れてしまうこともあれば、保管中に何らかの理由で折れることもあります。
だって、画用紙は「紙」ですから。
折れたり曲がったりするのは、当たり前のことです。
それがいつ起こるかは、私の画用紙の扱い方にもよるのでしょう。
なので、画用紙の寿命は「人それぞれ」としか言えない。
ただ一つだけ言えることは、一般的な画用紙はコピー用紙などよりもずっと厚い紙なので、少しでも折れるとすごく目立ちます。
だから普段から背景用紙は慎重に扱うようにはしています。
でもね、私の撮影する被写体はジュエリー。
背景用の画用紙と、被写体のジュエリーたち。
どちらをより丁寧に扱うか、と問われれば当然後者です。
なので、どうしても画用紙は二の次になりがちで、ついうっかり曲げてしまうことも多々あります。
新しい背景用紙は画用紙より柔らかい模造紙
画用紙が分厚く折れやすいなら、もっと薄い紙を用意すれば良いのでは?
そう考えて、今回はこんなものを用意してみました。
ダイソーの模造紙
厚口と書いていますが、画用紙よりもずっと柔らかく薄いです。
5枚入りで100円。
サイズは、545×788mm。四つ切画用紙よりも更に大きいです。
また、画用紙が曲げずに平たく保管しなくてはいけないのに対して、巻いて保管できる模造紙は置き場にも困りません。
さて、この模造紙の背景としての力量は如何に?
模造紙は巻いている紙ならではの弱点がある
こちらが、背景に模造紙を使用した写真です。
如何でしょう?
…
………
……………
あれ? 新品だけど、シワがある!?
もう少しよく見て見ましょう。
赤丸部分、矢印の方向に幾筋もシワが出来ているのが見えるでしょうか?
これは、模造紙が巻かれていたせいで出来たシワ、というか巻き癖ですね。
新品なのに、これじゃあ役立たず?
いいえ。
そんなことはありません。
巻き癖は確かにありましたが、写真撮影の時に模造紙中央辺りを使用すると、ほとんど目立ちませんでした。
もちろん、この模造紙は保管時に巻いておく必要がある為、巻き癖という問題は常に付きまとうでしょう。
画用紙のように目立つシワは付きにくいでしょうが、巻き癖は付く。
う~ん。
これも長く使える背景じゃないのかもしれません。
でもまあ。5枚100円だし。
折れ目・シワ・巻き癖を改善する身も蓋もない方法
ちなみに。
白い背景の折れ目・シワ・巻き癖を改善させる方法は、他にもあります。
こんな風にね、皺のある部分を小物で隠して、ジュエリーが美しく見える範囲で、思いっきり背景を白く飛ばしてあげればいい。
ちなみに以前この方法で、画用紙についた消えない汚れを隠した経験もあります。
でもねぇ。
結局この方法だと、ジュエリーが目立たない、という致命的な問題が発生するのです。
だから、この方法は私の中ではあまり良い写真だとは思えないのです。
だって、ジュエリー写真ですよ!
小物はあくまでも「小さく」ないと!
また別の方法、探しましょう。
以上、ジュエリー写真の白背景問題でした。
(注意)
当ブログは、あくまでも身近なものを使ってのジュエリー撮影をモットーとしています。
「え? 撮影専用の背景用紙を買えばいいんじゃない?」
「別にそこまで高額じゃなくても、いくらでも専用の道具があるでしょう?」
「そんな面倒なことする意味あるの? そんな暇あるなら、もっとジュエリーの撮り方の方を研究したら?」
という反論(というか正論?)は、お控えくださいませ。
こういうこと考えるのが私の趣味、なんです。