ほとんどの場合、刻印はジュエリーの目立たない場所に打刻されています。
以前紹介したピアスポストの刻印も、本当に目立たない場所でしたよね。
リングであれば、内側。
ペンダントであれば、裏。
色々な場所に隠れている刻印を探すのは、まるでかくれんぼのようです。
今回はそんな目立たない場所に打刻された刻印を、実際のジュエリー写真を見ながら紹介していきます。
ペンダントの刻印はチェーンを通す部分(カン)にも注目
ペンダントの刻印は、多くの場合上の写真のようにペンダント本体裏にあります。
大体がこの位置にあるのですが、もう一か所、ペンダントでよく打刻されている部分があります。
それが、チェーンを通す部分(カンと呼ばれる部分)です。
カンのないタイプのペンダントや、カンが極端に小さいタイプのペンダントは、当然カンに打刻は出来ません。
ですが、上の写真のように、ある程度の幅があるカンの場合は、カンの裏に刻印があることが多いです。
カンに裏表がない場合の刻印
こちらのラピスラズリのペンダントは、裏表のないジュエリーなので、当然カンにも裏表はありません。
そのため、刻印はカンの裏ではなくカンの内側にあります。
刻印が内側にあれば、どちらを表にしてペンダントを着けても刻印が見えてしまうことはありません。
毎回思うのですが、こういったジュエリー製作者の細かい心遣い、素敵です。
刻印はよく探さないと見つからない
こちらの写真は、ブローチ裏面の画像です。
母が若いころに買った、シルバーのブローチ。ジュエリーケースにしまい込んでいたようです。
この写真、今写っている範囲のどこかに、シルバーを表す刻印があります。
ほら、見えてますよ。
そこです、そこ。
よく目を凝らしてください。
ね。だんだん見えてきたでしょ?
え?
刻印なんてない?
そんなことありませんよ、ちゃんと打刻されています。
よく見て!
ほら、ここにある ↓
ね、「925」って書いているでしょう?
実際の刻印の場所は、↑の赤丸の箇所です。
ではもう一度、初めの画像を見てみましょう。
もうあなたの目も慣れているから、刻印が見えますよね。
ね?
………………………
………………
………
これぞ、刻印かくれんぼ。
刻印を探す時は隅から隅まで
ジュエリーの刻印は、とても目立たない場所にあります。
慣れない間は、一度探しただけでは刻印が見つからないことも 。
そんな場合も決して諦めずに、ジュエリーを隅から隅までチェックしてください。
ジュエリーの裏側、ジュエリーの側面、とにかく目立たない場所に刻印はかくれています。
ここにはないだろうという偏見は捨て、ありとあらゆる場所をチェックする。
刻印を見つけるためには、ジュエリーをあらゆる角度から見る! 絶対に見つけ出す!その心構えが重要です。
まあ、刻印のないジュエリーもあるんですけどね。