今回の写真は、こちらです。
いつもよりも、被写体のジュエリーを大きく配置しました。
大きくするほど、写真の粗も目立ちますね。
今回はそんな私の写真の腕前の低さの話ではなく、背景に使用した素材の話です。
- 使用した道具は、白箱、卓上照明、鏡、黒画用紙、ユニクロのインナー
- レース素材の布は背景に利用しやすい
- レースでラグジュアリー感のある背景に
- 【写真No.11】プラチナ製ダイヤモンドリング 完成
- 撮影商品&使用道具
使用した道具は、白箱、卓上照明、鏡、黒画用紙、ユニクロのインナー
今回の撮影風景も、いつも通りですね。
大きな違いはありません。
ダイヤモンドの撮影なので、出来るだけいろいろな方向から光を入れる為に、鏡で被写体をはさみました。
今回は、ペンライトでギラギラに照らしませんでした。
それは、もう一つの使用道具「ユニクロのインナー」がある為です。
使用したのが白いレース地なので、ペンライトで光らせると、背景のレースまで飛んでしまいます。
そのため、あまり光を入れずに、背景がうすぼんやり見える程度の光にしました。
レース素材の布は背景に利用しやすい
使用道具にはユニクロのインナーと書きましたが、別にユニクロである必要はありません。
女性なら、一枚は持っていませんか?
バーゲンなどで安くなってるからと購入したのに、どのタイミング着ればいいかわからないレース素材の入ったインナー。
購入時は可愛いと思ったの。
アウターと合わせれば、ポイントになると。
でも結局、一度も袖を通していないよね。
そんなレースの服は、実はとっても優秀です。
だって、着てないから綺麗なまま保存されている。
ほつれも汚れもないから、アップで撮影しても何の問題もない。
しかも、洋服なのでそれなりにレース部分も大きい。
以前、指輪を立てる手段として、レースのハンカチを使用しました。
こういうレース地も細かくて良いのですが、単に背景として使用する場合は薄すぎることがあります。
特に今回のように、無地背景の一部を柔らかく見せるために置くなら、ちょっと厚め生地の方が存在感が出るんです。
ジュエリーを上に乗せるなら、薄手のハンカチレース。
背景のポイントにするなら、厚手の洋服レース。
高級な洋服である必要はありません。
どうせジュエリーにピントを合わせるので、レース部分はピンボケしますしね!
さああなたも、タンスをひっくり返してみましょう!
買ったけど着ていない、もしくはあったことすら忘れているユニクロのインナーが出てくるはず!
いえ、本当に着るつもりで購入したんですよ、本当に。
レースでラグジュアリー感のある背景に
洋服のレース地を背景に使用する際、それが「洋服だ」とわかると生活感が沸きます。
折角のジュエリー写真ですので、生活感全開よりも、ラグジュアリーな世界を演出したいですよね。
そこで、今回のレース地は、ピントがあわない位置に置きました。
レースを「レースである」とわかるギリギリのピンボケ感で、写真全体を柔らかな印象に。
この時に注意したいのは、光の加減とピンボケ具合です。
今回のような白いレースは、あまりライトで照らしすぎると、レースらしさが消えてしまいます。
例えば今回の写真でも、右上部分もレースなのに、ただの白背景になっていますよね。
このように、光らせすぎる、ピントをぼかしすぎると、レースがレースでなくなってしまいます。
ふんわり柔らかいレースらしさを残すように、光と距離感を調節しましょう。
【写真No.11】プラチナ製ダイヤモンドリング 完成
今回は、背景に使うレースのお話でした。
商品を美しく撮影できることは、とても重要なのですが、こういった背景の使い方もジュエリー写真の良し悪しを左右しますよね。
多くのジュエリー写真は、ジュエリーにピントを合わせるので、背景は目立たない方がいい。
でも、ジュエリーに相応しいラグジュアリー感ある写真を撮りたい。
レース地というのは、そういった場合に使用すると便利な素材です。
とりあえずは、タンス整理から始めてみましょうか。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- Pt900 ダイヤモンドリング
使用道具
- 卓上照明
- 白箱
- 鏡
- 黒画用紙
- ユニクロのインナー(レース地の服)
- 「あー、でもこの服そのうち着るかもしれない」という勿体ない精神