今回撮影した写真は、こちらです。
赤いルビーと無色のダイヤモンドのお花が、指の上で重なりあう。
マーキースカットという名前の両端が尖った形の宝石は、その形からシャープな印象を与えがちですが、こんな風に並ぶと可愛く見えますよね。
もちろん、マーキースのシャープなイメージもあるので、大人可愛いとでも言うのでしょうか?
ゴールドカラーのリングに、赤いルビー。
そんな暖色ジュエリーに、コルクシートの背景を使いました。
この組み合わせには、ちゃんと意味があります。
- 使用した道具は、コルクシート、卓上鏡×2、卓上照明、丸太スライス
- 暖色系のジュエリー+白背景だとジュエリーの色が変わる
- ジュエリーの色が変わった原因は写真の加工のせい
- ゴールドジュエリーは黄色味を帯びて当然
- 【写真No.15】K18 ルビー&ダイヤモンドリング 完成
- 撮影商品&使用道具
使用した道具は、コルクシート、卓上鏡×2、卓上照明、丸太スライス
今回の背景には、以前紹介したコルクシートを使用しました。
コルクシートについては、↓こちらの記事で紹介しています。
また今回はダイヤモンドとルビーの撮影なので、鏡を2枚、それぞれ別方向に設置しました。
宝石は色々な角度から光を当てる方が、よりキラキラします。
白箱や白画用紙の反射だと、少し光量が足りないかな?
ちなみに。
絶対にジュエリーを落とさない!という条件を守れるなら、背景は紙やすりでもいいです。
この記事で紹介した、紙やすりです。
でも、もう一度だけ言いますね。
絶対に、紙やすりにジュエリーを落としてはいけませんよ、絶対に!
今回の撮影は上の記事のように、ジュエリーと背景の間にガラスを挟んでいません。
もしも、やすりの上にジュエリーを落としたら…………(怖)
コルクボードが、安全だと思います。
丸太スライスって何?
今回用意した小物の一つ、丸太スライスです。
丸太をスライスしたものです。
ホームセンターの木材コーナーで購入しました。
DIY用なのでしょうか?
使い道はよくわかりませんが、小さくて台としても丁度いいなと思って購入。
確か、ワゴンセールで150円くらいで売ってたと思います。
高いのか安いのかもわからないですが。
本物の木のぬくもりを、背景に利用します。
暖色系のジュエリー+白背景だとジュエリーの色が変わる
今回は背景に、柔らかくて暖色系の色であるコルクシートを使用しました。
何故白背景だとダメなのか。
それは、肝心のジュエリーの色が変わってしまうからです。
こちらの写真をご覧ください。
この写真は、コルクボード背景を白背景変えて撮影したものです。
二つを並べるとこんな感じ。
白背景はゴールドの色が暗いですよね。
ルビーも、パープル寄りの色になっています。
白背景の写真も、これはこれでシャープな大人ジュエリーに見えて良いかな~とも思いますが。
でもやっぱり、このジュエリーの良さが表現できていない気がします。
ジュエリーの色が変わった原因は写真の加工のせい
背景を白に変えたから、ジュエリーの色が変わったわけではありません。
私が写真の色を加工したから、ジュエリーの色が変わったんです。
基本的に白背景写真では、RGBの値(画像の赤・緑・青の具合)を少しだけいじっています。
これは、私が撮影時にホワイトバランス(カメラに白を白と認識させる機能)を調整せずに撮影するせいです。
ホワイトバランスを調整していないので、本来白のはずの部分が少し黄色く写ってしまいます。
↑元画像
本来真っ白のはずの背景が黄色味を帯びていると、写真全体がくすんで見えますよね。
そこで、白を白にするために、
- R(赤)を、-10
- G(緑)を、-10
- B(青)を、+20
で調整します。
こうすることで、背景の白が、より白く明るくなります。
↓加工後
でも、この加工を加えると、当然ながらジュエリーの色味にも変化が。
赤の値を下げることで、ルビーの赤みが落ちます。
青の値を上げる(=黄色味を抑える)ことで、ゴールドの黄色味が落ちます。
残念なことに、加工する前の写真の方が、ゴールドジュエリーらしい色味をしているんです。
ちなみに、初めからホワイトバランスを調整して撮影しても、画像加工と同じ条件になります。
そのため、結局仕上がる写真は、ルビーらしくない、ゴールドジュエリーらしくない色に。
ゴールドジュエリーは黄色味を帯びて当然
ゴールドジュエリーの撮影では、黄色味を抑えてはいけません。
だって、写真のメインであるジュエリー自体が黄金色をしてますから。
けれど、背景や写真の白い部分に黄色味が入っていると、くすんだ印象になる。
ならば、黄色味を帯びていても問題ない背景を選べば良いのです!
白地なんて無くしてしまえばいい!
そこで登場するのが、暖色系の色味であるコルクシート。
コルクシート背景なら、黄色味ある写真にしても問題ありません。
【写真No.15】K18 ルビー&ダイヤモンドリング 完成
おそらく他の写真と並べると、今回の写真は黄ばんだ色に見えるでしょう。
現に、ダイヤモンドは少し黄色すぎるかな? とも思います。
このリングについているダイヤモンドは、白背景写真に写っている色に近いです。
ただ、ゴールドジュエリーという意味で見れば、コルク背景で黄色味を消さない方が、現物に近い。
あと、全体的に柔らかい印象になっている。
今回は、ゴールドの色を優先して、写真を仕上げました。
撮影商品&使用道具
撮影商品
- K18 ルビー&ダイヤモンド リング
使用道具
- コルクシート
- 卓上鏡×2
- 卓上照明
- 丸太スライス