お金をかけずに撮影するジュエリー写真

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【写真No.15】ゴールドジュエリーは黄色味ある写真仕上がりを目指す

今回撮影した写真は、こちらです。

 

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赤いルビーと無色のダイヤモンドのお花が、指の上で重なりあう。

 

マーキースカットという名前の両端が尖った形の宝石は、その形からシャープな印象を与えがちですが、こんな風に並ぶと可愛く見えますよね。

もちろん、マーキースのシャープなイメージもあるので、大人可愛いとでも言うのでしょうか?

 

ゴールドカラーのリングに、赤いルビー。

そんな暖色ジュエリーに、コルクシートの背景を使いました。

この組み合わせには、ちゃんと意味があります。

  

 

使用した道具は、コルクシート、卓上鏡×2、卓上照明、丸太スライス

 

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今回の背景には、以前紹介したコルクシートを使用しました。

コルクシートについては、↓こちらの記事で紹介しています。

 

jewelry-foto.hatenablog.com

 

また今回はダイヤモンドとルビーの撮影なので、鏡を2枚、それぞれ別方向に設置しました。

宝石は色々な角度から光を当てる方が、よりキラキラします。

白箱や白画用紙の反射だと、少し光量が足りないかな?

 

ちなみに。

絶対にジュエリーを落とさない!という条件を守れるなら、背景は紙やすりでもいいです。

 

jewelry-foto.hatenablog.com

 

この記事で紹介した、紙やすりです。 

でも、もう一度だけ言いますね。

絶対に、紙やすりにジュエリーを落としてはいけませんよ、絶対に!

 

今回の撮影は上の記事のように、ジュエリーと背景の間にガラスを挟んでいません。

もしも、やすりの上にジュエリーを落としたら…………(怖)

 

コルクボードが、安全だと思います。

 

丸太スライスって何?

 

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今回用意した小物の一つ、丸太スライスです。

丸太をスライスしたものです。

 

ホームセンターの木材コーナーで購入しました。

DIY用なのでしょうか?

使い道はよくわかりませんが、小さくて台としても丁度いいなと思って購入。

確か、ワゴンセールで150円くらいで売ってたと思います。

高いのか安いのかもわからないですが。

 

本物の木のぬくもりを、背景に利用します。

 

暖色系のジュエリー+白背景だとジュエリーの色が変わる

 

今回は背景に、柔らかくて暖色系の色であるコルクシートを使用しました。

何故白背景だとダメなのか。 

それは、肝心のジュエリーの色が変わってしまうからです。

 

こちらの写真をご覧ください。

 

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この写真は、コルクボード背景を白背景変えて撮影したものです。

 

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二つを並べるとこんな感じ。

 

白背景はゴールドの色が暗いですよね。

ルビーも、パープル寄りの色になっています。

 

白背景の写真も、これはこれでシャープな大人ジュエリーに見えて良いかな~とも思いますが。

でもやっぱり、このジュエリーの良さが表現できていない気がします。

 

ジュエリーの色が変わった原因は写真の加工のせい

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背景を白に変えたから、ジュエリーの色が変わったわけではありません。

私が写真の色を加工したから、ジュエリーの色が変わったんです。

 

 

基本的に白背景写真では、RGBの値(画像の赤・緑・青の具合)を少しだけいじっています

これは、私が撮影時にホワイトバランス(カメラに白を白と認識させる機能)を調整せずに撮影するせいです。

ホワイトバランスを調整していないので、本来白のはずの部分が少し黄色く写ってしまいます。

 

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↑元画像

 

本来真っ白のはずの背景が黄色味を帯びていると、写真全体がくすんで見えますよね。

そこで、白を白にするために、

  • R(赤)を、-10
  • G(緑)を、-10
  • B(青)を、+20

で調整します。

こうすることで、背景の白が、より白く明るくなります。

 

↓加工後

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 でも、この加工を加えると、当然ながらジュエリーの色味にも変化が。

赤の値を下げることで、ルビーの赤みが落ちます

青の値を上げる(=黄色味を抑える)ことで、ゴールドの黄色味が落ちます

 

残念なことに、加工する前の写真の方が、ゴールドジュエリーらしい色味をしているんです。 

 

ちなみに、初めからホワイトバランスを調整して撮影しても、画像加工と同じ条件になります。

そのため、結局仕上がる写真は、ルビーらしくない、ゴールドジュエリーらしくない色に。

 

ゴールドジュエリーは黄色味を帯びて当然

 

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ゴールドジュエリーの撮影では、黄色味を抑えてはいけません。

だって、写真のメインであるジュエリー自体が黄金色をしてますから。 

 

けれど、背景や写真の白い部分に黄色味が入っていると、くすんだ印象になる。

 

ならば、黄色味を帯びていても問題ない背景を選べば良いのです!

白地なんて無くしてしまえばいい!

 

そこで登場するのが、暖色系の色味であるコルクシート。

コルクシート背景なら、黄色味ある写真にしても問題ありません。

 

 

【写真No.15】K18 ルビー&ダイヤモンドリング 完成

 

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おそらく他の写真と並べると、今回の写真は黄ばんだ色に見えるでしょう。

現に、ダイヤモンドは少し黄色すぎるかな? とも思います。

このリングについているダイヤモンドは、白背景写真に写っている色に近いです。

 

ただ、ゴールドジュエリーという意味で見れば、コルク背景で黄色味を消さない方が、現物に近い。

あと、全体的に柔らかい印象になっている。

 

今回は、ゴールドの色を優先して、写真を仕上げました

 

撮影商品&使用道具

撮影商品

 

  • K18 ルビー&ダイヤモンド リング

  

使用道具

 

  • コルクシート
  • 卓上鏡×2
  • 卓上照明
  • 丸太スライス